【歌い手】古参志麻リスで歌い手リスナーの鏡として有名な彼女が、突然消えた、だとっ？？？【志麻】

♪21話 結論は変わらない、けれども♪ ページ22

〜あらき side〜


そう、俺ら2人はわかってた。詩乃は本気で志麻に恋してると。そして二人とも無自覚で両片思いのままだって。但しーーー。




めいちゃん「どうもしない。それが前からの俺とあらきさんの結論だから。」



Eve「えっ、なんで？」


あらき「志麻の好きは、あくまでも詩乃として、だろ。詩乃の本当の事を知った時、それでも好きと言えると思うか？？」


天月「そんなの、やってみなきゃーー」



めいちゃん「口だけならなんとでも言えるし、俺ら2人だって出来たらとっくに動いてる。でも、できないから仕方ない。」




そう、出来るならとっくに動いてる。俺ら二人がどれだけ詩乃の、Aに幸せになって欲しいと願っているか。でも、どれだけ願ってもできないものだってあるんだ。



96猫「…………なーんか、まだありそうやね。違う？？」


Sou「やっぱり…………。そもそもここまで詩乃ちゃんの本名が出てきてない。それが関係してるんですよね？？」


Eve「なんでアス先輩がこうして僕ら4人になら大丈夫って言ったのか、この場を設けたのかやっとその意図がわかりましたよ。」


天月「ま、そういうわけで今日のところはこれで帰ることにするよ。でも、これだけは忘れないでね。
僕ら4人になら周りにバレずに協力出来る。どんなことだろうと。じゃ、連絡待ってるから！」




めいちゃん「え、ちょっと！？！？…………行っちゃったよ…………。」



あらき「…………"伊織"。改めて、どう思ったか？あの4人のこと。」



その言葉に途端に顔が真剣になるのは、まぁ、無理もない話だ。



めいちゃん「どうだろうね。今までとは違う何かを感じるから頼ってもいいのかも。でも、確証が持てないと。」



あらき「だよな。俺も同感だ。だからここはーーー。」


めいちゃん「あーー、それが安牌ですよね。呼びますか、今から。」



あらき「そうだな。どうせ暇してるだろうし。」

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