【言葉のいらない瞬間】 (ページ17)

今日:5 hit、昨日:51 hit、合計:17,681 hit

*014 健side ページ17

ﾊﾞﾝｯ

三宅「ちょ、ちょっと剛！！待ってったら、井ノ原くんごめんね」

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

三宅「剛ってば！！ねぇ剛！！まってよ！！」

俺は剛の左腕を掴み引き寄せる

森田「うっせんだよ、ほっとけよ」

剛の体は小刻みに震え、下を向いたまま荒い呼吸を繰り返していた

三宅「剛、ごめんね。ごめんね、わかってるよ、本当はそうじゃないこと…でもね剛？俺、同じだから、届きたくても届かない。手をね、伸ばすんだｸﾞｩｰｯと」

僕は空に向かって手を伸ばした、届けたい一心で岡田にも剛にも。

剛のため息交じりに振り返った顔は泣きそうな僕を安心させるかのようにスッキリとどこか呆れた顔だった

もう大丈夫だね、剛
僕はﾆｺﾘと笑った

森田「よせよ、気持ち悪い、なんなんだよ」

剛は照れくさそうに笑った
僕は涙を拭いて鼻をすすった

三宅「素直じゃないんだから、照れちゃって、ぐすっ」
森田「いいから行くぞ」
三宅「えぇ！？どこに」
森田「とりあえず教室だろ、井ノ原くん今頃一人で泣いてるぜ？」

俺らはｹﾗｹﾗ笑いながらもとの道を戻った

やっぱ剛は強いや、格好良いよ、僕は思い切り走り出した

三宅「剛、どっちが先に着くか勝負ねー、負けたらシュークリーム奢りね」
森田「ﾊｧ？ずりぃーよ！！」

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

教室についたけど、電気も消えていて誰もいない

森田「ｱﾚ？井ノ原くんどこいった？」
三宅「もう帰ったのかな」
森田「あの状況で帰るバカいるか」
三宅「だってあのオジさんバカじゃん」
森田「ああーいいから職員室行こーぜ」

剛は走り出した

森田「今度はお前の奢りだばーかｯハー○ンダッツな」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
作者のみりんです。
皆さんの中のイメージ壊してたらごめんなさい(-_-;)

健くんね剛くんの気持ち分かってても剛くんだから当たっちゃった
ごめんね剛くん(泣)

でも仲直りできて良かったね！←喧嘩させたのだれだよ(笑)

まあ、追いかけっこのところですがシュークリームに対してハー○ンダッツってどうなんだろうね(笑)

さあ、それはさておきw

次回は時系列が戻りまして剛くんが飛び出し、健くんが追いかけるとき(教室)からです。
井ノ原くん目線です。