165・波多野side・ ページ15
・波多野side・
A「先生?」
中庭のベンチに座った俺ら
ボーッと昔の思い出をを振り返っていると
心配そうに俺の顔を覗き込んでくるAちゃん
その顔は5歳の、あのときの表情と同じで
少しだけ、あの幼かったAちゃんと重なる
けど、不思議そうに
心配そうに、見つめるその目は
あのときと全く変わらない
純粋で、キラキラの瞳
君のこんな瞳をまた見ることが出来るなんてね
16歳になった君が俺の目の前に運ばれてきたときは
傷だらけで
とても幸せなんていえる環境ではなくて
なによりも、
瞳はくすんで、光なんてこれっぽっちも無かった
俺が助けられた
あの瞳はどこにもなかった
波「ちょっと、昔の事を思い出してたんだ」
A「昔の?」
波「そ、俺が医者になろうって
ちゃんと決心した日のこと」
A「えー、聞きたい!」
波「だーめっ、これは俺だけの秘密なの」
A「えー?ケチっ」
なんて、可愛く拗ねる
こりゃぁ、あの兄弟はシスコンデビューしてるな
きっと、溺愛してるんじゃないのかな?
波「あ、なんか用があったんじゃないの?」
A「えっ?あっ、そーそー!」
まぁ、だいたい予想なんてついてるけど
あえて気づかないふりをする
A「あのね、
私、お兄ちゃんのこと大好きだよ」
波「そっか、よかった」
うんて、頷いて
時間だからと言って帰っていく君
遠くで手を降る君
笑っている君
全ての君にありがとう・・・・
「波多野せんせーい!もうとっくにお昼終わってますよー!!(怒」
波「えー!?まだなんも食べてなーい(泣」
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∞美声王子∞(プロフ) - とても面白かったです!登場人物の心情の変化を表せていてすごいと思いました! (2015年11月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 9a8eeadb10 (このIDを非表示/違反報告)
友萌 - 完結おめでとうございます!すごく感動しました!これからも小説を作り続けて下さい! (2015年10月19日 20時) (レス) id: c9bbe834e9 (このIDを非表示/違反報告)
ばーぐ(プロフ) - 涙が出てきて止まらない小説でした (2015年7月28日 21時) (レス) id: c124cd63dc (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 暁(プロフ) - この小説を読んでみたら、もう、ずっと泣いてました!!本当に涙が止まらなくて…今でもです!!感動作です!家族の大切さ、分かち合える事…が、分かるお話だとおもいます!!!他の作品でも、頑張ってください! (2015年5月31日 11時) (レス) id: a489451506 (このIDを非表示/違反報告)
∞横倉櫻葉∞(プロフ) - 最高でした!涙が止まりませんでした。感動をくれてありがとうございます! (2015年4月3日 20時) (レス) id: c4406e3679 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スヌーピー | 作成日時:2013年10月31日 20時