想いが、溢れてしまいそうで。 ページ1
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こんなに目覚めのいい朝はきっとない。
昨日は最高に楽しくて幸せな時間だった。
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左手薬指に光る美しいシルバーリング。
それを見つめるだけで思わず笑みが溢れてしまう。
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『過去も、今も未来も。美咲さんの全部が知りたい。だから…、これからもずっと俺の傍に居て。』
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『Aさんのことが好きです。
俺と、結婚を前提にお付き合いしてくれませんか。』
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予想もしていなかった。
だって、この大阪旅行が終われば私達は、深澤さんと凌喜くんと私の繋がりは、
もう途絶えてしまうってそう思っていたから…
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凌「…んぅ、」
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隣の凌喜くんは相変わらず深澤さんが取ったクマさんの景品を抱きしめながら気持ちよさそうに眠りについていて…
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私はそんな凌喜くんの頭を無意識に撫でる。
深澤さんが取ってくれたクマさんすっかりお気に入りだね。大切そうにぎゅって抱きしめて。
凌喜くん、パパのことが本当に大好きなんだね。
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あ 「…っ、」
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こうやって眠りにつく凌喜くんを見守りながら愛おしく思うの。
これがきっと母性本能って言うんだよね、
私、もうそんなこともすっかり、
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まだ朝早いけどこの余韻を噛み締めたくて
ベランダにでも出ようと身体を起こそうとすれば
反対側からグイッと腕を引っ張られた気がして…
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この匂い、優しい香り、
そんなの一人しか居ない。
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深 「…おはよ、A。」
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朝から聞く深澤さんの声は少しばかり掠れていてどこか色っぽい。
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彼の胸にすっぽり顔が埋もれたと思えば至近距離で大好きな彼が優しく微笑んでいて。
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昨日のことを思い出しまうと直視なんて出来ないの。
呼び捨てで呼ばれるその名前だって全然慣れない。
今まではAさんだったのに…、
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あ 「お、おはよ。もう起きてたんだね、」
深 「うん。二人の寝顔眺めながらかぁいいな、幸せだなって勝手に元気もらってた。」
あ 「へ、へぇー…」
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ゆみち(プロフ) - 続きの更新、嬉しいです💜 (5月1日 22時) (
レス) @page6 id: 26d9bc83bf (このIDを非表示/違反報告)
柚姫(プロフ) - 楽しく読ませていただきました。このパパ💜さんがめちゃくちゃ好きなので、嬉しいです。くろーばー。様のペースで読ませていただけると嬉しいです。 (2022年12月10日 11時) (レス) @page5 id: 31ed921faf (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 閲覧垢が無いので続編とても嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年12月4日 21時) (レス) id: 5abacaa84f (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 続編待ってました〜！！できたら名前変換できるようにして欲しいです… (2022年12月4日 12時) (レス) id: 2bb2dfb322 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろーばー。
| 作成日時：2022年12月4日 11時
