名家の次期当主に溺愛されています-6- (ページ25)

今日:11 hit、昨日:4 hit、合計:4,994 hit

。゜+゜。〇-Episode12：大波乱の宴-〇。゜+゜。ページ25

.

まだ名乗ってもいないのに、すんなりと受け入れられたようだ

突然のことで、沙耶の緊張は一気に吹き飛んだ

沙耶「えっと…。五条沙耶と言います。よろしくお願いします…！」

彩希「ご丁寧に、どうも。私は優希の母の、和田彩希です」

智哉「父の和田智哉だ。よろしくね、沙耶ちゃん」

沙耶は勝手に、和田グループの当主だから凄い威厳を持った人物なのだと想像していた

しかし、智哉の雰囲気は温厚で、とても強い権限を持っているように見えなかった

和田と両親を見比べると、顔立ちは母親の彩希に似ており、雰囲気と高身長なところは父親の智哉に似ているように思えた

和田「まったく…。こうなることは、何となく予想出来てたけど…」

彩希「だって、なかなか会えなかったから仕方ないじゃない」

智哉「本当はもっと早く会いたかったよ。優希がどんな子を婚約者に選んだのか、楽しみにしていたんだ」

沙耶「そ、そうだったんですね…」

智哉「さぁ、立って話すのもあれだ。ソファーに座って、ゆっくり話そうじゃないか」

智哉に促され、沙耶たちもソファーに座る

沙耶「わっ…！フカフカ…！」

彩希「座り心地良いわよね。あ、沙耶ちゃんは甘いもの好き？」

沙耶「はい…！」

目の前のテーブルには、ケーキなどのスイーツが用意されている

彩希「沙耶ちゃんが好きなもの、食べていいからね」

沙耶「じゃあ…」

沙耶は自分から少し離れた場所にある、チョコケーキを取ろうとする

すると、すぐに気づいた和田がチョコケーキを取って沙耶の前に置いた

和田「これでしょ？」

沙耶「はい…！ありがとうございます」

彩希「…」

智哉「ほぉー…」

両親の視線を感じ、沙耶は不思議に思う

沙耶「あの…？」

智哉「さすがだな」

和田「は？」

彩希「ふふ。いいのよ、気にしないで」

気にするなと言われても、気になってしまう

おそらく、和田の沙耶に対する行動に驚いたのだろう

彩希「沙耶ちゃん、優希は優しくしてくれる？」

沙耶「はい。優希さんは、とても優しいです」

智哉「ケンカとかしてない？」

沙耶「ケンカは…したことないです」

彩希「まぁ！じゃあ、とても仲良しなのね～！」

智哉「いいね。順調ということだな」

2人が順調だと知り、ご満悦な様子

.