名家の次期当主に溺愛されています-6- (ページ17)

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。゜+゜。〇-Episode11：結婚の挨拶-〇。゜+゜。ページ17

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そう思っていると、ドアがノックされた

三好が入ってくる…かと思いきや、和田が部屋に入ってきた

沙耶「あれ、優希さん！？」

和田「三好さんだと思った？」

沙耶「はい…」

和田「今日は、俺が呼びに来た。夕食の時間だよ」

沙耶「はい…！」

2人で部屋を出て、寄り添いながら食堂に向かう

***

一方、近衛家では…

小さな畳部屋に、真斗と玲奈は桜庭に呼び出されていた

桜庭「真斗様、玲奈さん。雅彦さんの許可もなく、勝手に外出されたようですね」

真斗「ごめんなさい…」

玲奈「…」

案の定、許可を得ずに外出したことで桜庭に叱られてしまった

弱弱しく謝る真斗を見て、玲奈は不機嫌そうだ

桜庭「外出することを悪いとは言いません。ですが、必ず許可を得てください。無断で外出した先で、何か事故などに巻き込まれたら大変でしょう？」

真斗「はい…」

桜庭「近衛家には、専属の護衛がいません。護衛を配置できる家では、外出の際に送迎などの手配を行えます。ですが、近衛家ではそれが出来ないんです。自己防衛をするしかないのです。だからこそ、外出の際はしっかり許可を得てください。いいですね？」

真斗「はい…。すいませんでした…！」

玲奈「…」

真斗「おい…！玲奈も謝るんだ…！」

玲奈「……すいませんでしたぁ」

桜庭「はぁ…」

謝る気がない態度の玲奈に、思わず桜庭はため息を吐く

以前、沙耶が「外出の際に護衛を付けないといけないと、近衛家から聞いてない」と言った理由はこれだった

近衛家には専属の護衛がいなかった

そのため、真斗は沙耶とのデートの際も必ず雅彦の許可を得ていた

玲奈「(こんな偉そうな使用人は雇えるのに、何で護衛を雇えないのよ！そんなに近衛家はお金がないわけ！？)」

桜庭「玲奈さん、あなたはこの家にお嫁に来る身分です。いろいろ不満などはあると思いますが、慣れてください。要望には応えますが、全て応えられるわけではありません。あまり、あなたの勝手な判断と行動で我々を困らせないでください」

玲奈「っ…！！」

桜庭に諭されるが、玲奈の不満は募るばかりだ

それに、玲奈は薄々感じていたことがある

それは、近衛家が玲奈を歓迎していない雰囲気があることだ

何かあることに「沙耶さんだったら…」と、玲奈と沙耶を比べているのだ

使用人だけならともかく、それを雅彦や優子、さらに真斗にまで言われたことがあるのだ

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