名家の次期当主に溺愛されています-5- (ページ39)

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。゜+゜。〇-Episode10：初めてのプレゼント-〇。゜+゜。ページ39

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ストーカー男は、スタンガンを蓮音に向かって振りかざす

慶子『蓮音さん！！』

蓮音『…』

咄嗟に、キレイなバック転で避ける蓮音

その際に、足でスタンガンを蹴り飛ばした

ストーカー男『なっ…！？』

慶子『へ…？』

蓮音『ふぅ…。昔習ってた、器械体操が活かされたぜ』

スタンガンが手元から無くなり、完全に丸腰になったストーカー男

その隙に、蓮音は慶子の元に向かう

蓮音『大丈夫？』

慶子『ありがとうございます…！』

ストーカー男『くっ……そ…』

蓮音『観念しろ。警察には、もう連絡済みだ』

そう言うと、タイミングよくパトカーが到着する

ストーカー男は逮捕され、一件落着となった

慶子『あの、蓮音さん…』

蓮音『ん？』

慶子『1人で帰るのは怖いので…一緒に来てもらっていいですか？』

蓮音『いいよ。家まで送ってあげる』

***

慶子「で、そのまま蓮音が私の家まで送ってくれて…」

蓮音「その勢いで、慶子の両親と顔合わせしちゃって…」

沙耶「そうだったの！？」

慶子「もう、お父さんがビックリしてて…。『慶子、なんだその男は！！』って…」

蓮音「急に娘が知らない男を連れて来たら…まぁ、ああなるよな」

当時を思い出して、苦笑いをする蓮音

和田「ちゃんと、挨拶した？」

蓮音「しましたよ。いろいろ事情を説明したら、納得してくれて…」

慶子「この事件がきっかけで…蓮音に対する恋愛感情を自覚して」

蓮音「その後、2人で遊ぶようになって…。その勢いのまま、付き合い始めたって感じです」

和田「なるほどね」

沙耶「それで、もう4年だもんね。つい、この前のように感じちゃう」

慶子「あはは。それは、私たちも同じよ」

蓮音「でも、当時はちょっと躊躇いもあったけどな」

沙耶「どうして？」

躊躇いがあったように感じていなかった沙耶は、疑問に思う

沙耶は慶子と蓮音が付き合い始めた頃も知っているため、そんな様子があった記憶はない

慶子「だって、当時は高校生と社会人の恋愛よ？3歳差とはいえ、当時は大きく感じたのよ」

蓮音「お互いに10代ではあったけど、社会人が高校生と付き合っているなんて…どう思われるか不安でさ」

沙耶「あ、なるほど…」

社会人と学生の恋愛は憧れるようにも感じるが、本人たちは不安もあったようだ

ましてや、蓮音は次期社長という存在

そんな人との恋愛は、慶子は口にはしなかったが、大きな不安はあったのだ

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