名家の次期当主に溺愛されています-5- (ページ38)

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。゜+゜。〇-Episode10：初めてのプレゼント-〇。゜+゜。ページ38

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4年前…

蓮音は部屋で仕事用の資料をまとめていた

蓮音『よし、これで明日の会議の準備はOKっと…』

すると、LINE通話の着信が入る

蓮音『こんな時間に……って、慶子ちゃん？』

突然の慶子からの着信に不思議に思うと同時に、嫌な予感もした

蓮音『もしもし？』

慶子《蓮音さん…！助けてください…！！》

震える怯えた声

明らかに、何かあった様子だ

蓮音『どうしたの？』

慶子《ストーカー……追いかけられてて…》

蓮音『何で！？うちの警備は！？』

慶子《それが…いないんです…》

慶子から相談を受け、蓮音は会社の警備にお願いしてカフェ周辺を見回りしてもらっていた

その効果もあってストーカー被害は無くなり、慶子もシフトの時間を戻していたのだ

蓮音『マジかよ…。ねぇ、今どこにいるの？』

慶子《カフェの近くの公園です…。トンネル遊具に隠れているんですけど…》

蓮音『分かった。今から行くから、待ってて！』

通話をやめて、急いで家を出る

時間は21時近くで、当然外は真っ暗だ

当時まだ車を持っていなかった蓮音は、走って慶子がいる場所へ向かう

慶子がいる公園の近くに来ると、悲鳴が聞こえてきた

公園の中に入ると、街灯の近くで必死に抵抗する慶子がいた

蓮音『慶子ちゃん！！』

慶子『蓮音さっ…』

蓮音が近づいてきたことに気付いたストーカー犯は、スタンガンを振りかざす

蓮音『うわっ！？』

ストーカー男『邪魔……するなぁ…！！』

蓮音『スタンガン…。まさか、警備がいなかったのは…』

蓮音が察した通り、巡回をしていた警備はこのスタンガンで襲われてしまったのだ

そのため、慶子はストーカーに追いかけられてしまった

ストーカー男『お前が…何かしたのか…！？カフェの周りを…警察がうろついてるのは、お前のせいなのか…！？』

蓮音『確かに、警備を手配したのは俺だよ。でも、そんなことになったのは…お前のせいだからな！！』

ストーカー男『うるさい…！！俺は、この子と話したいだけだ…！それなのに、余計なことを…！』

街灯の光で、犯人の顔が見えた

このストーカー犯も、カフェの常連客だった

おそらく、慶子を気に入ってしまい、ストーカー行為に及んでいたのだろう

蓮音『お前がやっていることは、ストーカー行為だ！完全な犯罪だぞ！！』

ストーカー男『黙れ！！邪魔するなー！！』

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