。゜+゜。〇-Episode10:初めてのプレゼント-〇。゜+゜。 ページ34
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沙耶の部屋に入ると、浩大と和田が紅茶を用意して待っていた
和田「おっ。いらっしゃい」
浩大「お待ちしておりましたよ」
慶子「あ!スーパーで会った時に、一緒にいた…!!」
蓮音「っ!?」
まさか、既に和田が部屋で待っているとは思っていなかったのだろう
蓮音の緊張が一気に増したようだ
浩大「ご無沙汰しております。自己紹介が遅れましたが、和田の付き人をしている中村浩大と申します」
慶子「付き人?」
蓮音「秘書みたいな存在だよ。側近とか…そういう感じ」
慶子「あー…なるほど」
一通り準備が整うと、浩大は挨拶をして部屋を出ていった
蓮音「ふぅ…」
慶子「蓮音、緊張しすぎ…」
蓮音「だって…。この家の人たち、オーラがヤバいんだよ…」
沙耶「前に龍さんが慶子たちのアパートにお邪魔した時も、同じこと言ってたような…」
和田「そうなの?」
蓮音「若様の雰囲気は、何となく慣れてきた…。でも、他の和田家の人たちは…まだ…」
慶子「もー…!!」
相変わらず和田に対して緊張している蓮音に、慶子は呆れている様子
用意された椅子に4人は座る
慶子「あ!若様、先日お誕生日だったんですよね?おめでとうございます」
和田「ありがとう。沙耶からのサプライズに、慶子ちゃんたちも協力してたんだって?」
慶子「私たちは、何もしてないですよー!」
蓮音「協力したのは、俺の兄です。あのメニューを考えてくれたみたいで…」
和田「そうだったんだね。お兄さんに、お礼を伝えてほしいな」
蓮音「は、はい…!!ちゃんと、伝えておきます…!」
慶子「ところで、今日はどうして私たちを呼んだんですか?」
和田「そうそう。ちょっと、2人に相談があってね」
慶子「相談?」
いったい、何を相談されるのか…
慶子と蓮音は、きょとんとした表情だ
和田「まだ先の話にはなるけど…。沙耶と結婚に向けて、そろそろ動き出そうと考えているんだ」
慶子「おー!!」
蓮音「マジか…」
和田「ただ、こっちはいろいろ問題を抱えている。その問題を解決しつつ、沙耶と結婚するために準備をしたいと考えている」
和田が言う「問題」とは、玲奈と千香子のこと
結婚に向けて本格的に動き出そうとすれば、当然あの2人からの妨害は考えられる
妨害を避けつつ、現段階でどこまで結婚について話を進めるべきなのか…
それを相談するために、和田は慶子と蓮音を呼び出した
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作者名:あきか | 作成日時:2022年11月26日 0時