標的451 ページ11
っ、で、出たぁあああ。
ついに現れたボスザルことXANXUSに顔の血の気が引く。ガクガクの震えているとお姉ちゃんが私の手を優しく握る。
「そんなに震えなくても大丈夫。僕や恭がいるでしょ?」
「……私もいるんですけどね…」
苦笑する風に私も思わずふふっと笑ってしまった。そうだ、今は震えている場合じゃない。私には心強い人達がいるんだから。
いつの間にか力んでいた肩をふっとおろすと空に浮かぶマーモン、もといバイパーがXANXUSの名を呼ぶ。
「拳法服の男の説教に耳を傾けるとロクなことないよ」
「……お説教?」
首を傾げる風にバイパーはムッとする。
「昔から僕の金のことに一々口を出して嫌な気分にさせたじゃないか」
「嫌がっていたとは…」
あ。気付かなかったんですね、風さん……
「しかし貴方が代理戦争で使うための新生ヴァリアーリングにお金を使ったと知り、納得しました」
「その上から目線が気に入らないんだ!!それにお前は幻術よりも武術が上だと思っているだろ!!」
「はい?」
「幻術を馬鹿にして武術の自慢ばかりクドクドしてたじゃないか」
「別に自慢では…」
ちゃんと聞いていたのですね…と再び苦笑する風は頬を軽くかく。
「とにかくお前なんか大っ嫌いだ!!代理戦争に勝って呪いを解いて元の姿に戻るのは僕さ!!」
……二人(特にバイパーの方)はそれなりに因縁とやらがあるらしい。苛立ちを隠さないのか、口調が荒い。
「マーモン」
そんなバイパーの名を呼ぶはXANXUSである。不思議そうに振り返るとそこにいたのは般若顔のXANXUSだ。
思わずひっと悲鳴をあげてしまったのは仕方がないと思う。
「のけ」
「!!ごめん、ボス!!」
「では始めましょうか」
その一言で始まる超高速バトルに私はおろおろしているとタマと誰かに名を呼ばれた。ふとそちらをみればこっちだとばかりに手招きをするディーノさんがいる。
「でぃ、ディーノさん……」
慌てて駆け寄るとニッと人懐っこい笑みを浮かべた。
「昼ぶりだな。んで今どーいう状況だ?」
「……み、見ての通りです」
「だな。とりあえずオレ達は様子見しとくか」
……はい?
「わ、私も、……ですか?」
「もちろん。妹分であるお前に怪我させたくねーからな。それにこれはあいつらの戦いらしいしよ」
「……まあ…そうですね」
私が入る隙がないぐらい、戦闘は激化している。と思ったら爆音が鳴り響いた。あの高速バトルの間に何かがあったらしい。
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