Cigar Kiss. (ページ3)

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「だって、お姉さんここ慣れてるじゃん？だから新人と顔見知りのキャスト付けておけばどうにかなるっていう深澤の考え？」

「あの人が考えそうな事だわ。新人育成！わらとか言ってそう」

「俺は、最近頑張ってるからって休憩らしいよ。」

確かに最近翔太は頑張ってるから売上をグングン伸ばしていてランキングにもまだまだ、下の方だけど入っているみたいだし。

だからこそランクに入ってる人間にヘルプに来てもらうのが不思議な感覚で翔太のお客さん居ないのか周りを見てしまう

「いまは俺のお客さんいないよ～？そういえばさ、俺が新人の頃から知ってるのお姉さんくらいなのに、お姉さんいつまで経っても俺に名前教えてくれないじゃん。」

私の名前かあ、めんどくさい照以外無関心だからしお姉さんお名前は？って聞かれても秘密。って答えてるから適当に呼びたい名前で呼んで全部反応するからって言ってある。

「でもしょうがないから、翔太にだけ教えてあげてもいいよ。」

「え！？まじ？？？」

「うん。源氏名。」

源氏名かよ！ってツッコミをいれてる翔太だけど私が同業って言うのちゃんと知ってるのは照と深澤さん翔太とあとは顔見知りのキャスト数名だけ。

ほかの人たちも多分見た目とか金遣いで気付いてはいると思うけど私の口からは言っていない。

「んま、源氏名でも知れるだけで成長か？？」

彼が新人の頃から私の卓にヘルプで着いてくれていて何回も何回も来てくれて翔太だけはヘルプに着く度に私に毎回名前を聞いてきていた。最近は頭角を現して人気が出てきたからヘルプに来てくれることが無くなったんだけど。

最近は私の事深澤さんに使われていて私が照が出たら怒らない上客というのをバレているから新人のキャストが私の卓にヘルプに着いたりしている。

「だって、付き合い長いじゃん？まあ、源氏名だけど。」

「今まで源氏名すら教えてくれなかったもんね、働いているお店も。」

「働いているお店は六本木って言ってるじゃん。源氏名はAお店は翔太が探してね。ヒントは高級店。」

「A、Aちゃん、Aさん。聞けたはいいけど今更過ぎてなんて呼べばいいか分かんねえわ」

「翔太の呼びたいように好きに呼んで、どうせみんないつも通り勝手に付けた名前だと思うんだし。」

そういうと翔太は嬉しそうにしているから私もどこか笑ってしまう。