【ハリーポッター】吸血鬼少女は戦う【１１章】 (ページ4)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:23,152 hit

ＤＡ会合ページ4

占い学の授業が若干面白くなったからといってみんなのストレスは消えるわけではない。
アンブリッジの授業は相変わらずひどいし、アンブリッジの視察もかなりのストレスだ。宿題はデスクに積み上げられるばかりで、OWL試験の勉強も別でやらなければいけない。

ＤＡ会合と悪戯仕掛け人２代目と一緒にいる時くらいが安らぎの時間である。

　
４月に入れば近くに迫るOWL試験のせいでハッフルパフ生のハンナ・アボットが薬草学の授業中に泣き出した。
もう無理だ、自主退学すると言い張る彼女はちょうど私の隣に座っていて、抱きしめて慰めたのは記憶に新しい。
心臓の位置に彼女の耳が来るように抱きしめて頭をなでれば幾分か落ち着いたようではあったがどうもそれだけではダメだったようで、結局医務室に連れていかれて鎮静水薬を飲まされていた。

魂が抜けたかのように突然黙り込んだ彼女は無表情のまま失った水分を補給するように差し出したハーブティーを飲み干し、医務室の少し固いベッドで爆睡し始めた。
目を覚ました彼女は幾分かスッキリしていて、私の元に謝りにやってきたのでまぁ大丈夫だろう。

…前ホグワーツに入った時もこんなことあったな。
確かあの時はまだハゲていなくて可愛かったピーターが泣きじゃくって気絶しただろうか…

　
そしてただいまＤＡ会合、イースター休暇前最後の集会である。
守護霊の呪文は完全ではないにしろみんな盾くらいなら出せる状態になっていた。もちろん私以外は。

なので、そこらへんで捕まえたネズミを変身術でディメンターにして実習を行うことにした。本物のディメンターは危ないし、そもそも捕まえたくもない。
もちろん変身術担当は私である。レギュラスとハリーは先生兼保険。

「ネズミをディメンターに変身させるなんて無茶なことするよねぇ…」

一番手のシユウ先輩はカゴの中に捕らえられている丸々太ったネズミを見て、僕でもできるかなぁと笑った。
まぁ、魔法は不可能を可能にさせるものなのでなんでもありだ。

もちろん、新しい術は不安定で魔力の消費量は確立された呪文に比べて大きいが。
でも元になるものがあれば変身術なんてそう難しくもないはずだ。多分。
　
　