絶賛、枡花色。 ページ39
○Noside
｢どこやろ…｣
そう呟きながら北信介が立ち尽くすのは図書室前。
最初に来た時とはうって変わって“CLOSE”と言う看板が吊るされている。
海くんにも聞いたのに結局おらへんかった。
なんて少し悲しんでいる彼。
元々北は夕食後、お風呂も3番目となり空白の時間が出来てしまったのだ。
もちろんほかの3年と親睦を深めることも考えたが今日使った体育館は軒並み音駒の3年が後輩に教えていたり、
はたまた宮兄弟やほかの一二年が自主練をしている。
諦めて帰ろうと思った矢先、誰かが階段を上る音が聞こえる。
『あれ、信介じゃん。どしたー？』
なんて相も変わらずなのは南。
彼女は見送りが終わり、彼女もまたフリーなのだ。
｢あいや、Aと久々にバレーしたいなぁ思て。
探しに来たんやけどおらんかったわ。｣
｢まぁ、逢えたからええんやけど｣なんてくしゃりと笑う北。
彼女は持っていた水を『へいパスっ』と北に投げて『いいじゃんバレーやりたい。』なんて言う。
もちろん北も見事に水が入ったペットボトルをキャッチして｢いきなり投げんなや。危ない。｣なんて少し怒り気味だ。
『ごめんごめん。
たぶん自主練で体育館うまってるよね？
だったら1コード分しかないけど第2体育館行こ。』
なんて言いながらガラガラっと隣の職員室の扉を開けて鍵を持ってくる。
『飲み物買えば？』
なんて言いながら『こっち』と図書室とは真反対を指さす。
｢おん、そうさせてもらうわ。｣
なんて今度は南の後ろを北がついてくる形だ。
『改めてお疲れ様ねー。』
なんて北の隣に行く彼女。別に特段歩幅は変わる訳では無いので特に合わせる。なんてロマンチックな展開は無い。
互いにストレスなく歩きながら話し合う。
｢それ、ずっと言っとるで？
Aも料理、ありがとうな。美味かったわ。｣
なんて言いながらまた後輩、同期の惚気が出てくる。
｢侑も治も美味しそうにほうばっとったし、銀もいつもより食べとったし角名は感心しとったで。
マネージャー、二人でやってるのにこんな品数作れるんだって。
アランも練も路成も美味い言うとったしもちろん俺もやけど。｣
なんて笑う信介はやっぱりいつもより上機嫌なのだろう。
『そりゃよかった。雀田…かおりちゃんにも伝えとく。』
なんて二人で話しながら階段を降りた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 254人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
びとうぃーん。(プロフ) - らうさん» コメントありがとうございます！研磨君ですね。続編ではそこそこの段階で絡ませる予定ですのもう少々お待ちください！ (2022年10月9日 14時) (
レス) id: 8763e2b648 (このIDを非表示/違反報告)
らう(プロフ) - すごく面白くてお気に入りの作品です！！よろしければ研磨くんとの絡み見たいです、、、これからも応援してます！ (2022年10月9日 13時) (レス) @page46 id: 246f941ca2 (このIDを非表示/違反報告)
びとうぃーん。(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！これからも出来るだけ更新し続けららるよう努力致しますので今後ともよろしくお願いします！ (2022年10月6日 7時) (レス) id: 8763e2b648 (このIDを非表示/違反報告)
りん - すごく面白いです！更新頑張ってください！！ (2022年10月5日 23時) (レス) id: a9de40c3c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：びとうぃーん。 x他1人 | 作成日時：2022年9月24日 16時
