【銀魂】Sleeping PrincessⅡ (ページ29)

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第七十三訓ページ29

「山崎が花林党(かりんとう)の尻尾を掴んだ。明日の晩、旅籠辰巳屋に乗り込み奇襲をかける…山崎、説明しろ」

「はい、知っての通り花林党は過激攘夷党の一つ。最近怪しい動きが目立っていたため俺が潜入し内情を探ってました」

朝の会議はいつも以上に緊張感に包まれていた

明日、でかい討ち入りがあるから皆ピリピリしている

山崎が掴んだ情報によると
明後日未明、花林党は江戸城爆破計画を画策

明日の夜は旅籠辰巳屋にて談合という名の酒宴に花を咲かせる予定らしい

酔って油断したところを真選組が斬り込み、奴らを一網打尽にする作戦だ

「一番隊は俺と近藤さんと共に正面からだ…おい総悟、聞いてんのか」

「ｸﾞｩ…ｽﾋﾟｰ…」

「総悟！何寝てんだ今大事な話してんだろォが！！」

「んァ？何か言いやしたか土方さん、すいやせん聞いてませんでした、寝てたんで」

「何堂々と白状してんだテメェは！明日は重要な任務だっつってんの！隊長のテメェがそんなんじゃ士気に関わるだろうが！」

ふざけたアイマスクをずらし欠伸を漏らす沖田を斬ろうと今にも抜刀しそうな土方、とそれを宥める近藤

いつもの光景だ

「あの、副長…続きをお願いします」

『あーあ、お二方が揉めるからこっちの士気もだだ下がりですよ。ほら見て下さい、うちの永倉隊長なんかやる気なくなってPSP始めてます』

「ばっ！？柊、何チクってんだおい！」

「なぁがぁくぅらぁ…？」

「す、すんません副長！このステージ終わったら集中しますんで！」

「テメェの電源切られてェのか！？士道不覚悟で切腹だコノヤロー！」

『ﾊｯ、面倒な会議ひとりエスケープ決め込むなんて許しませんよ、あんたこの前私がパトカーで昼寝してたことチクったでしょ。知ってんですからね、反省しろ』

「ただの逆恨みじゃねェか！お前が反省しろ！」

いつも通り
カオスな会議は滞りなく蛇行しまくりながら進んだのだった