【銀魂】Sleeping PrincessⅡ (ページ21)

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第六十五訓ページ21

″真選組、銀行立てこもり事件解決！″

〇月×日午前10時頃
大江戸銀行にて不木乃党(ふきのとう)残党十数名により行員と客20人以上を人質として立てこもる事件が発生した。収容されている仲間の解放、真選組局長近藤勲の首、身代金1億を要求し、駆けつけた真選組は投降の説得を続けるも、被疑者らが聞き入れることはなく籠城を続けた。
事件発生から3時間、昼時になり空腹からイライラし始めた被疑者らが無差別殺人を宣言したところに真選組がバズーカを発砲。
そのまま隊士たちが突入し瞬く間に攘夷浪士たちは全員検挙された。
人質たちは全員無傷で救出され———————

『……なお、今回の数度にわたるバズーカ発砲による損害は…って、まァたバズーカ打ちまくったんですか？』

もっと穏便に解決しましょうよ、だからチンピラ警察24時とか言われるんですよ

新聞から顔を上げ、目の前に座る土方に視線を移した

「あ？知るか、人質無事に救出してんだから別に良いだろォが」

相変わらずブリュブリュとマヨネーズをぶっかけ、食べ物とは言えないソレを口に運ぶ土方は

「つーか、日頃から打ちまくってんの総悟だし」などと言っている

『食べながら喋んないでもらえます？マヨ臭いんで、ダイレクトにキてるんで』

「何だとテメ！」

「ふわぁあ、おはほうおあああ」

『ほら元凶来ましたよ、もっとガツンと言ったらどうです？副長でしょ』

馬鹿でかい欠伸をかましながらおそらく挨拶を言っているであろう沖田が通路を挟んだ隣に朝食の乗ったお盆を置きそのまま席に着いた

「ったく、総悟てめェな…所構わずバズーカ打ってるせいで苦情やら損害賠償請求やら面倒事が溜まってんだ。序でに言えばお前の始末書も溜まってんだ。いい加減その破壊活動やめろ」

「何言ってんですかィ土方さん、あんたの心労が重なってくれんなら俺は絶対ェやめませんよ。さっさと死ね」

「ふざっけんな、てめェが死ね総悟！」

ギャーギャーギャーギャー
いつもの言い合いが始まった

『あーあ、頼む相手間違ったかこりゃ…』

真選組の本設立から一年
警察としての新たな生活にも慣れ、黒い隊服が街を歩いていることに市民も慣れてきた今日この頃

幕府特別武装警察としての門出を祝う間も無くこの一年、酔っ払いの相手から攘夷思想を持つテロリストまで…真選組は江戸の治安を守る日々を過ごしてきた