【銀魂】Sleeping Princess (ページ5)

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第四訓ページ5

「近藤さん、こんな所にいたのか。飯ができたらし、い…ぜ……」

また新たな男が現れた
目付きが鋭く、黒髪を後ろで一つにまとめた男とそのすぐ後ろにAとそう歳の変わらなそうな亜麻色の髪の少年

歯切れ悪く言葉を終えた黒髪は、Aと半裸男を交互に見やり目を見開いたかと思うとみるみるうちに顔が青くなっていく

尋常じゃない汗のかき方だ

「おおトシ、総悟、ちょうど俺たちも食堂に向かおうとしてたところだ」

『(俺たち？)』
そんな話は聞いてないぞ、と眉を寄せて見上げれば男はニカッと笑って見せた

「こ、近藤さん…そりゃまずいぜ、いくら何でも…んなガキに手出すなんて、ロリコｎ「え！？違う！！違う違う！！違うから！！」

ダラダラ汗を垂らしながら挙動不審な黒髪の言わんとすることを理解した半裸男は両手をブンブン振りながら食い気味に否定の言葉を連ねる

「これはアレだから！風呂上がりなだけだから！そんな邪な感じじゃないから！！」

「ふ、風呂上がり…」

「違うってばトシィ！！風呂から上がって着替える前だったの！裏の道場が騒がしくてちょと様子見にきただけなの！！信じてェ！！」

最後の方は半泣きになりながら早口で叫ぶ半裸…変態容疑の男の必死さを呆れながら見ていると、もげるのでは？という程の勢いで首をこちらに向け「ね！そうだよね！？」と同意を求めてきた

あまりの切羽詰まった迫力に引きつりながら『まあ…』と答えると、黒髪の方も落ち着きを取り戻してきたようだ、咳ばらいをして口を開いた

「と、とにかく、さっさと服着てくれ近藤さん。飯の時間だ…そこのあんたも腹空いてんなら食堂に来い」

その言葉に頷くと半裸男と黒髪は道場を出て行く

最後に残っていた終始無言の亜麻色髪の少年は不機嫌そうな顔でAをひと睨みし、彼らの後を追って行った

『……何だったんだ』

何もしていないのにドッと疲れが押し寄せてくる…いや素振りはしてたけども

溜息をひとつこぼし、Aも食堂へと向かうことにした