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第十訓 ページ11

『だから何で勝手に決めてんのさ。あんた少しは恥や外分覚えた方がいいよ。何でそんなこと恥ずかしげもなく言えるの、本気?』

「もちろん本気です!それに実力の差は今朝はっきりしたじゃないですか、歳なんて関係ないです!」

『いやいやいや、そもそも私教えるなんて言ってないから。というか弟子なんて持つ気もないからついて来ないで』

今の立花に何を言っても無駄だと判断し、諦めるまで無視し続けることにした

…それが悪かった



結局そのまま食堂までついてきた立花は、着くや否や宣言通りAの世話を焼きだした

「師匠!すぐ用意しますからこちらで少しお待ちください!」

有無を言わさず席に着かされカップ麺を取り上げられる

厨房へ入って行く立花
食堂にいる者たちから突き刺さる視線

居心地が悪すぎる


少しして、立花はお湯が入ったカップ麺や湯呑などをお盆にのせ戻ってきた

「お待たせしました師匠!」

『あ、ありがとう…』

ただのカップ麺をやたら丁寧に置き、湯呑に茶を注いでくれる立花に思わず礼を言うと
「いえ、弟子として当然のことですので!」
と元気に返事が返ってきた


どこから持ってきたのか団子を進めてきたり、稽古に参加したいと言ってきたり…

断っても断っても立花はしつこく付きまとった


『はぁ…だから師匠とか弟子とかそんな話はやめてってば…って、ん?』

喋り続けていた立花がいつの間にか静かになっていた
隣に顔を向けるもそこに立花の姿はない

『……何してんの?』

立花はAの背後に直立していた

「俺のことはお気になさらず!師匠の食事の邪魔にならないようにと思いまして!」

『めちゃくちゃ気にするわ!こんなの落ち着いて食べれる訳ないd「師匠!」

立花は突如大声を上げてAの言葉を遮る

「三分経ちました!もう召し上がって頂けますよ!」

『あ、あぁ…カップ麺の話ね…分かった、分かったからあんたも隣に座ってよ頼むから』

周りからの視線が痛い
これ以上変に目立つことはしないでほしい

「そんな、俺はいいです!師匠と並ぶなんてとんでもない!」

『もう横でも前でも斜めでもどこでもいいから座って…後ろに立たれてる方が居心地悪くて落ち着かない』

「うーん、では…」

やっと座る気になったか…
立花との会話はやたら疲れる…ってちょっと待って


『…なんでそこ?』

立花はAの斜め後ろに座っていた、椅子じゃなく床に

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作者名:あまね | 作成日時:2019年2月4日 23時

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