柱は私の虜

猗窩座戦(2) ページ33

猗窩座side

霞の呼吸だと！？こいつは風の柱じゃないのか？

俺はとりあえず女の攻撃を避け、その女の名を聞いた。

猗「素晴らしい。2つの呼吸が使える鬼狩りは初めてだ。名を名乗れ。お前の名はなんだ。覚えておきたい」

『･･････Aだ』

そうか･･･こいつはAと言うのか。こんな小さな体で柱であり、2つの呼吸が使える。

面白い。

冨「炭治郎、後ろから頼む！水の呼吸 壱ノ型 水面斬り！！」

炭「はい！」

っ！まずい！今はこちらに集中しなければ！

スッ

冨「！！」

猗「破壊殺 脚式 流閃群光(りゅうせんぐんこう)」

冨「(っ、ダメだ。力が強すぎて受けきれない！)」ドンッ

『あっ、冨岡さん！！！』

炭「義勇さん！！」

煉「2人とも！冨岡は大丈夫だ！今は猗窩座を倒すことに集中するのだ！」

炭「『！わかりました！！』」

なるほどな･･･。今吹き飛ばしたあの男は義勇と言うのか。覚えておこう。

炭「ヒノカミ神楽 灼骨炎陽(しゃっこつえんよう)！！」

猗「破壊殺 鬼芯八重芯(きしんやえしん)」

ビリビリッズサッ

猗「いい動きだ」

いい動きだったが避けきれない程ではない。俺は炭治郎を壁に吹っ飛ばした。

その直後後ろから気配が。

猗「！！」

『蟲の呼吸 蝶ノ舞 戯れ(しのぶちゃんに毒の使い方教えて貰ったから)』

煉「炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天(のぼりえんてん)！！」

は？蟲の呼吸？一体Aは何者なんだ。使える呼吸は2つではなかったのか？

いや、やっぱりおかしい。こいつは他の鬼狩りとは違ってまた別の才能があるのか。

猗「A！お前は今まで会ったどの鬼狩りよりも強い！お前も鬼にならないか？」

『っ！！』

私が鬼に･･･。

猗「鬼になると永遠の命が与えられる。どれだけ怪我しても跡形もなく消えてくれる。どうだ？最高だろ？そして何より強くなれる」

『･･･』

永遠の命が手に入るから鬼になる、怪我をしても綺麗に消えるから鬼になる、何よりも強くなれるから鬼になる。

確かに鬼になっても得な事がある。

でも、私は絶対鬼にはならない。私にはやる事があるから。かなさんを探して倒さなきゃいけない。そして家族の仇をとらなきゃいけない。

今思い出したけど私の家族を殺したのはかなさんだ。初めて会った時から気にしてはいなかったけどどこかで見た事はあると思っていた。私は彼女を倒すまで死ぬ(鬼になる)訳にはいかない。

『断る！私にはまだやらなきゃいけない事があるから！！』

猗窩座戦(3)→←猗窩座戦(1)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す