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――――…
銀ちゃんがいつになっても帰ってこないアル。
あのクソ天パー…きっとまたどっかで飲んだくれてるネ。
新八がつくった汁は、やっぱ卵がなかったアル。
とりあえず、私、Aに食べさせたネ。
ごっさ可愛いアル。
私、きっとAのマミーになれるネ。
神楽ちゃんがそんなことを考えているなんて知らない僕は、とりあえず二人にお風呂に入るよう言ってから、一度家に戻って姉上の幼い頃の着物を拝借してきた。
確か、姉上が三歳の時着てたって言ってたっけ…
「神楽ちゃーん、Aちゃんの替えの着物おいとくから、二人とも暖まってでてくるんだよー!」
〈了解アル!〉
お風呂場にいるせいか、くぐもった返事が返ってきた。
〈A、百数えたらあがるアル。ヨロシ?〉
洗面所の扉をしめる時に、背後から聞こえた神楽ちゃんの大人ぶった声に僕は微笑みをそっともらす。
なんだかんだ言っても、神楽ちゃんも女の子なんだなと思った。
それから帰ってきた銀さんと入れ替わるように僕は家に帰ることとなった。
――…
「だーかーら、ダメだって!」
「嫌アル!私、Aと一緒に寝るネ!!」
「神楽、そんなこと言ってていいのかぁー?起きたらAが潰れてた、なんてシャレになんねェーぞ?やめとけ、な?酢昆布あげるから。マジで!」
銀時は神楽にそう言って押さえ付けながら、定春にこわごわ近づいて触れようとしているAを抱きあげた。
『…ヒャ!』
ビリビリ!!
「―――ッ!」
「銀ちゃん、やめるネ!A、恐がってるアル!」
「いいーんだよ!今は!!これから慣れてもらえりゃーいいの!」
“オマエも早く寝ろ!”
銀時はAを片手に神楽を押し入れに押し込むと、そのまま寝室に連れていった。
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