不穏な幕開け ページ41
「――――じゃあA、これは?」
『“だ”』
「そうそう!!じゃあ…これは?」
『‘い’』
「うんうん、いいねいいね!!じゃあこれは…?これ言うときにちょっと首傾けるんだよ?」
『“て”?』
純粋にコテンと首を傾ける けがれなき幼女。彼女だからこそその可愛らしさが引き立てられる。
「「って何やってンだ、てめェはよッッ!!」」
「ぐふぉあッ!!」
僕と土方さんの蹴りで、銀さんは鼻血を出しながら宙を舞った。
「つーか、アンタ子供に何やらせてんですか!?」
「『だっこして!』って台詞がッ、なぁーんで『抱いて!』に変換されてんだよッ!」
と次いで僕と土方さんは叫ぶ。
「あら?同じようなものじゃないの?」
姉上がにこやかに言った。
「・・・お妙さん、じゃあ近藤さんに“抱いて”って言うのと“抱っこして”って言うのと、どっちが言いやすいですか?」
「・・・・・」
「え。お、おおお妙さん!?俺が言ったんじゃないですよ。今のは総」
ウギヤややああああああああああああ!!!
近藤さんが姉上に始末されるのを見ながら銀さんはゆっくりと起き上がる。それから気怠げに口を開いた。
「つーかさ、なんでてめェーらが当然のようにいんの?不法侵入で警察呼ぶぞコラ。」
「旦那ー。俺たち警察でさァ。」
「ここにもう一人きな臭いつーかマヨ臭い奴がいんだろ?早くしょっぴかなくていいのか?」
「オイ万事屋。マヨ臭いってなんだ!ってめェーこそ中年の匂いがプンプンじゃねェーのか?つーか、なんで俺が逮捕されんだよ!」
それを聞いた銀さんと沖田さんが同時に口を開いた。
「「あーー職業詐称」」
「上等だコラァアア!!!てめェら、まとめて叩き斬ってやる!!!おもてにでやがれェエエ!!!」
駄目だ。これじゃ全然話が進まない。
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