二歳児女児は坂田銀時の娘？vol.1【銀魂】 (ページ21)

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「Aちゃん…分かる、俺にはこの気持ちが分かるぞ！お妙さんの欠点なんざ俺は気にしねェよ。少し暴力的なとこは、シャイなお妙さんの可愛らしい愛情表現だよな！」

「盲目どころか痛点も狂ってんじゃねェーか？」

「ありゃ、どう見ても近藤さんを殺す気満々で殴ってまさァ。」

俺と総悟が各々呟いているのを知ってか知らずか、“Aちゃんもこの気持ちが分かるたァ、気があうなァ”なんて呑気なことを言っている。

「近藤さん、ちょっといいか？話がある。総悟、テメェはAと部屋の外で待ってろ。」

俺がそう言い放つと総悟は不機嫌そうにムスｯとした。

「嫌でィ。なんでわざわざ土方コノヤローの言うことなんて、俺が聞かないとならないんでさァ。」

「トシ、そらァ今必要なことか？」

「あぁ。」

近藤さんの真剣な瞳に迷わず俺は頷いた。

「分かった。総悟、悪ィな。暫らくの間、Aちゃんと遊んでてやってくれ。」

近藤さんが言うことには総悟も反抗しないのか、素直にAを受け取り、俺を恨めしそうに一瞥すると部屋を出ていった。

戸が勢い良く閉まるのを見ると、近藤さんが苦笑をもらす。

「少しは成長したと思ったんだが、アイツもまだガキだな。」

「いいじゃねェか。ガキはガキ同士、気もあうだろ。近藤さん、あんまり総悟を甘やかしてくれるなよ。」

「俺は別に甘やかしているつもりはないんだかなぁ…」

俺が再びタバコの火をつけると、苦笑している近藤さんに向きなおった。

「総悟のことは後だ。それでAのことなんだが…」