10話 ページ10
「ハハ、いつまで泣いてんだA」
『グスッ……だって、兄貴……生きて…ッ』
あれからサッチがひょこっと出てきて、サプライズだー！とクラッカーを鳴らした。
すると一気に遅すぎだ‼と仮にも隊長の彼にブーイングを飛ばすクルーたち。
なぜかクルーもちらほら泣いていた。
貰い泣き……だろうか。
っ！つまり自分から墓穴を……。
なんてことだと一瞬底なし沼に飲み込まれて行ったが
体が勝手に動いたんだ。もうどうにもならない。と諦めた。
今はお兄ちゃん＿＿＿いや、兄貴と自分はカウンターに並び、自分達が落ち着くまで
サッチはカウンターの目の前で作業をしながら一緒に居てくれている。
ポン、ポンと机に伏せている自分の頭を兄貴が撫でた。
ああ、これも、またやってくれる日が来るなんて
予想外だ。
ナースが言っていたのは、この事だったのか。
今自分が生きている理由＿＿＿それはもう、兄貴のため。次こそ兄貴に守られる側じゃなく守る側になるため。
それしか、考えられねぇ。
「でもサッチ隊長、別に教えてくれてもよかったじゃねぇか。なんでサプライズなんか…」
「あ？その方が感動の再開ー！って感じでいいじゃねぇか！……ほらこれ、Aちゃんに」
「ん、ありがとうサッチ隊長……A、サッチ隊長からだ」
ことりと目の前に差し出されたのは、ジュース
サッチさん特製栄養満点ジュースだぜ！！と
目の前で腕の筋肉をたたいてみせた。ああ、野菜ジュースだな。
受け取って、お礼を言った。そう言えば、お昼ご飯のお礼……言おうにも言えなかったな。
『……ありがとう、あ、昼食……美味かった』
「……ッ、カーッ！！そろいもそろって美兄妹か！！羨ましすぎだぜこのやろー！」
『美、兄妹…、なんだそれは』
「実はこの船でイケメン選手権ってのがあってな？
Aちゃんのお兄ちゃん、なんと１０位以内なんだよ！！
美男の妹は見ての通り美女！その兄妹だから美兄妹‼選び放題だぜ畜生！
俺なんて理不尽な理由で20位なんだからなっ！！クソッ！！」
本当に彼は何を言っているんだ。こういう人なのだろうか。
ちらりと兄貴を見やると、おっとこちらを見返した
『兄貴…サッチは何を言っている。イケメン選手権？選び放題？なんなんだソレ』
「ちょ、サッチ隊長いらねぇ事吹き込まないでくれ！！Aは知らなくていい」
『あ、ああ………?』
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錦戸。(プロフ) - 蜜柑さん» 有難う御座います。白ひげ海賊団いいですよね^^ (2018年4月10日 17時) (
レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 錦戸。さん» 白ひげ海賊団大好きなので続き楽しみにしています (2018年4月9日 3時) (レス) id: 77722fac74 (このIDを非表示/違反報告)
錦戸。(プロフ) - 黒猫の涙さん» 有難う御座います、そう言って戴けて嬉しいです。更新頑張りますｂｂ (2018年4月4日 5時) (レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫の涙 - 面白い！！続き読みたいです！楽しみにしてます。更新頑張って下さいo(*⌒―⌒*)o (2018年4月3日 23時) (レス) id: 857950a1df (このIDを非表示/違反報告)
錦戸。(プロフ) - わお、60位……ちょっともう怖くなってきてます。有難う御座います。 (2018年4月3日 22時) (レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：錦戸。 | 作成日時：2018年3月31日 19時
