6話 ページ6
あのおっさんに生かされて早数週間がたった。
ここはあの白ひげ海賊団＿＿＿そしてあのおっさんは
船長、エドワード・ニューゲート
通りで見たことがあるわけだ。
ここは海賊船……何で自分は大人しくしているんだろう
海賊を憎む自分だ、何時もならもう殺ろうと手を出しているはず。
『なんで……』
「ん？どうしたんだ？」
『別に何も……』
「？……そか、じゃあこれここ置いとくからな、
サッチさん特製！栄養満点料理!!食べておけよ〜」
ベッドの隣に料理の乗ったトレーを置くと、すぐに部屋を出て行ったサッチ。
4番隊の隊長でこの船のコックだそう。いつも笑顔を絶やさないから覚えてしまった。
兄のようだと思ってしまったのは、気づかないこととする。
ベッドから起き上がると、白いシーツが落ち、露わになった自身の体
首から腰までの包帯、太ももから脛にかけて包帯、腕も、頭も包帯、包帯……
顔にも絆創膏やガーゼが貼られていた。
『ほんと、なんで……っ』
「あら、お目覚めかしら？」
病室の奥からやって来たヒョウ柄のサイハイソックスにミニスカナース服のお姉さん
膝を抱えてうずくまっているところを見られ、ビクリと反応した。
クスリと笑ったナースは、ベットに腰かけて来た
『なんだ、笑うなら殺してくれ、生きることが苦しいんだ』
「そう言わないで、それに私たちは貴女に感謝してる……実はね＿＿」
白ひげがマッド海賊団を探して居たのには理由があったらしい。
１つは仲間＿＿息子を殺したこと。
２つは白ひげのナワバリの島を襲ったこと。
他にもあるみたいだったが、そういう事か。
だから生かしてるのか……なんだそれ、そんな事で。
「でもだから貴女死なせないわけじゃないわ」
『っ……じゃあなんで』
「それは……この病室をでてみれば、わかるコト……よ？」
お姉さんがちらりと病室の出口を見た。この外に何があるって言うんだ。
「あ、サッチ隊長お昼ご飯もって来てるじゃない、
これ食べて、食堂まで返して来てみたらどう？激しい動きをしないのなら、だけど」
ほら。とスプーンでスープをすくいとると、自分の口に近づけた。
普段ならもうとっくに飛び出して
彼ら白ひげに刃を向けていたはず。
白ひげと話して目が潤んでしまった自分。
何もかもがおかしい。こんなの、予想すらしていない。
もう、どうにでもなれよ。
ナースが差し出したスプーンに口を付けた。
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錦戸。(プロフ) - 蜜柑さん» 有難う御座います。白ひげ海賊団いいですよね^^ (2018年4月10日 17時) (
レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 錦戸。さん» 白ひげ海賊団大好きなので続き楽しみにしています (2018年4月9日 3時) (レス) id: 77722fac74 (このIDを非表示/違反報告)
錦戸。(プロフ) - 黒猫の涙さん» 有難う御座います、そう言って戴けて嬉しいです。更新頑張りますｂｂ (2018年4月4日 5時) (レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫の涙 - 面白い！！続き読みたいです！楽しみにしてます。更新頑張って下さいo(*⌒―⌒*)o (2018年4月3日 23時) (レス) id: 857950a1df (このIDを非表示/違反報告)
錦戸。(プロフ) - わお、60位……ちょっともう怖くなってきてます。有難う御座います。 (2018年4月3日 22時) (レス) id: 203568ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：錦戸。 | 作成日時：2018年3月31日 19時
