【文スト】salvation of a saint (ページ10)

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人間失格ページ10

「私の能力はーあらゆる他の能力を触れただけで無効化する」

「無効化の異能力者…」

元に戻り気を失った敦は太宰にもたれかかった

「…………男と抱き合う趣味はない」

そう云うと敦を突き放し敦は床に倒れた

「可哀想…」

「おい太宰！」

「ああ遅かったね虎は捕まえたよ」

そう太宰が伝えると外から国木田が入って来た

「！その小僧…… じゃあそいつが」

「うん虎の能力者だ変身してる間の記憶がなかったんだね」

「全くー次からは事前に説明しろ肝が冷えたぞ」

国木田が出した紙には"十五番街の西倉庫に虎が出る逃げられぬよう周囲を固めろ"と記されていた

「おかげで非番の奴らまで駆り出す始末だ皆に酒でも奢れ」

国木田がそう云うと外からは新たに三人の人物が入ってきた

短い黒髪に蝶の髪飾りを付けた女性
「なンだ怪我人はなしかい？つまんないねェ」
与謝野晶子ー能力名『君死給勿』

鳥打帽子を被った糸目の男性
「はっはっは中々できるようになったじゃないか
太宰まあ僕には及ばないけどね！」
江戸川乱歩ー能力名『超推理』

金髪の麦藁帽子を被った少年
「でもそのヒトどうするんです？自覚はなかったわけでしょ？」
宮沢賢治ー能力名『雨ニモマケズ』

「どうする太宰？一応区の災害指定猛獣だぞ」
国木田独歩ー能力名『独歩吟客』

「うふふ実はもう決めてある」
太宰治ー能力名『人間失格』

そう云うと太宰はチラッと敦そしてAを見た

"こんな奴がどこで野垂れ死んだってーいやいっそ喰われて死んだほうがー"

"人の幸せを奪い人の大切なモノを奪い人の人生そのものを奪った "そんな奴"のほうがもっと死んだほうが良いのかもしれない"

「うちの社員にする勿論Aちゃんもね」

「「はあああああ！？」」

これが事の始まりー
怪奇ひしめくこの街で
変人揃いの探偵社で
これより始まる怪奇譚
これが先触れ前兆しー

中島敦ー能力名『月下獣』

東野Aー能力名『聖女の救済』