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首領 ページ9

「それでは 私達は失礼するよ」

「助言 有難う御座いました そう云えばお医者さんなのですか?」

「元医者だよ 今は小さな寄合の仕切りや中年さ 少年 どんな困難な戦局でも必ず理論的な最適解は有る 混乱して自棄になりそうな時ほど それを忘れては不可ないよ」

「(困難な時でも道はある か……)」

敦が男性と別れると

ゴトッ

鏡花の携帯が落ちる

「……鏡花ちゃん?」

鏡花の顔は蒼くなり膝をつく

「鏡花ちゃん!?如何したの!?」

「…敦君 鏡花を頼みます」

Aはそう云うと走って何処かへ行ってしまった

「Aちゃん!?待って!」

敦が振り向いた時にはAの姿はどこにも無かった

ある路地裏

「楽しい一時だった 私も童心に返って 異能で敵をばっさばさと遣っ付けたくなったよ」

笑い声を上げる男性

「中年には無理」

「非道い!私は之でもー」

道が拓け 男性の目の前にはフィッツジェラルド モンゴメリと共に探偵社に来た男が血塗れになり死んでいた

その周りには 中原 黒蜥蜴 そして与謝野と敦を電車で襲った梶井基次郎 能力名『檸檬爆弾』黒服達が立っていた

全員が男性を見る そして

跪いた

「これが組合の刺客かね?」

「はい」

中原が答える

「探偵社に組合 我々も又 困難な戦局と云う訳だ 最適解が必要だね」

男性が髪をかきあげる

ー組合も 探偵社も 敵対者は徹底的に潰して殺すー

ポートマフィア首領 森鷗外 能力名『ヰタ・セクスアリス』

「そうだ 中原君」

「はい首領 何でしょう」

「これから来るお客さんを捕らえてほしい 勿論生きたままでね」

「了解しました」

「"彼女"は探偵社であり異能力者だからね 気をつけてね」

森は中原にそう云い立ち去って行った

「確かこの先に行った筈…」

Aは森の後を追いかけていた そしてその先にいたのは

「……A?」

「中原さん…?如何して此処に?」

「手前こそ…何でこんな所に」

「私はある人を追いかけてて… 白衣を着た中年の男性を見ませんでした?」

「…いや 見てねえ とにかくA 此処は危険だから早く出てけ」

「判りました 中原さんも気をつけて」

Aが背を向ける その瞬間中原はAとの間合いを詰めた 確実に捕らえていた が

「…嘘吐き」

中原はAに逃げられていた

「如何して判った」

「瞳を見れば嘘を吐いている事くらい判ります でも何故?」

「ある方の命令でな 手前を捕らえる」

「貴方は一体誰…?」

Aの瞳は中原を捉えていた

望まぬ再会→←聖女と男性



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作者名:aurora | 作成日時:2019年9月28日 18時

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