【文スト】salvation of a saint Ⅱ (ページ17)

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The strategy of conflict ページ17

あるロッジ

「嗚呼ミィちゃん独りで大丈夫かしら？鬱屈で吐いたりしていない？心配でもう腸が捻れそうよ待っていてね私の天使」

三毛猫の画像を眺め涎を垂らす女性名は春野綺羅子武装探偵社事務員そんな春野の様子にジト目を送るナオミ

二人は対組合に対して避難していた

音を立て存在を主張するナオミ

「あらナオミちゃんお帰り……お元気？」

春野は顔を真っ赤にしてナオミに声をかける

「春野さんって……」

「仕事をしていたのほ本当よ？私達事務員だって探偵社の一員だものこれ見て」

春野はそう云うとナオミに報道の画像を見せる

それは晩香堂にてAと与謝野が話していた事故についてであった

ナオミと春野の推理は二人と同じ結論に至った

「次は探偵社が襲われるかも……社長に連絡しなくちゃ」

春野は立ち上がり携帯を取り出す

「兄様は Aさんは大丈夫かしら……」

春野とナオミの目が合う

「『迎えに行きまちゅからね』？」

「それは忘れて！」

晩香堂

中原は鼻唄を歌いながら廃路線を歩く

「監視映像弐番と伍番が停止」

「自動迎撃銃座を起動せよ」

中原に銃口が向けられるが

「……無駄です」

Aは唇を噛む

銃は中原に中る事無く破壊された

社員等に衝撃が走る

「特使の摂待役がこんな木偶とは泣かせる人手不足じゃねえか探偵社」

中原は監視映像機に顔を向ける

「生きてる奴が出て来いよ」

「……」

乱歩が何かを考える

「社長」

「お前も私と同意見か」

頷く乱歩

中原が進んだ先には与謝野賢治が立っていた

「たった二人か見縊られた話だぜ」

「探偵社は事前予約制でねェ対応が不満なら余所を中りな」

「マフィアが敵拠点で暴れるのに予約が要ると思うか？」

「はい！要らないと思います！」

純粋な賢治が手を挙げ答える

「賢治の云う通りだよ暴れたいなら好きにしなけどアンタは暴れに来たんじゃないだろ？」

「ほう何故そう思う？」

「ウチは探偵だよ訪客の目的位一目で見抜けなくてどうするンだい」

「お宅の社長は？」

クイっと指す与謝野

「そこだよ」

中原は外套からある写真を取り出す

「うちの首領からお宅等に贈品だ」

そこにはジョンラヴクラフトが写っていた

「此は……組合の団員？」

「奴等を『餌』で釣った現れる場所と時間も此処に書いてある煮るなり焼くなり御自由にどうぞ」

「……何？」

「こんな好機滅多に無えだろ？憎っくき組合に一泡吹かせてやれよ」