お呼ばれしたあの子 ページ24
その後は眠気と戦いながら授業を受け、今は6時間目のコミュ英が終わったところ。
「んー、やぁっと終わった」
「ふぁ〜…ねむ」
「結局、らっだぁくんの方が寝てたねぇ」
隣で眠そうに目を擦るらっだぁくんをくすくすと笑いながら、帰りの支度を始める。
ピーンポーンパーンポーン
連絡用のアナウンスが鳴った。
先生達の連絡が滞ってはいけないから、このアナウンスがなったら基本的に静かにするのがルール。
"SHR中失礼します。生徒会から連絡です。2年1組、風見さん。2年1組、風見さん。放課後、生徒会室までお越しください。繰り返します……"
「…え」
手が、止まった。呼ばれたのは、兄さん先生でも他の先生でもなく、紛れもない私で。
私の名前が出た瞬間、クラスは一気に此方を向き、騒然とし始めて。
「A、今日は結構俺といたよね、なんで俺呼ばれないんだろ。……え、今までに何したの」
「分からないの…屋根のことなら、らっだぁくんも一緒に呼ばれるはずだもの」
嫌な汗が頬を伝う。
まさか、1度だけ学校にゲームを持ってきてしまったのが今バレたのかな、授業中にこっそり落書きしてたの、そんなに悪かったのかな。
「…しょうが、ないよね。行かないと。」
「まあ、うーん……なんかあったら言ってね」
ふう、とため息を着いてらっだぁくんの言葉に頷きながら帰りの準備を再開する。
着いてきて欲しいとは、思わない。彼はほかの友達と一緒に帰るはずだし、何より友達一日目の彼に迷惑を沢山かけれないもの。
兄さん先生は少し此方を見て苦笑いをした後、SHRを始めた。
_ _ _
「「さようなら」」
「ん、また明日」
微妙な空気が流れながら、SHRが終わった。
鞄を持って、いざ生徒会室へ…と思った所に、教室の外から声がかかる。
「風見さん」「A」
2人同時。ビックリして窓を見ると、そこにはレウくんと、地理の児島先生がいた。
「…レウ?」
らっだぁくんは驚いたように目を見開いてレウくんの方を見ていた。お友達だものね。
…私は正直、児島先生の来訪の方がびっくりしたけど。
レウくんは1歩ひいて児島先生に話す順番を譲っていた。私はどっちと先に話すか迷っちゃうから、とても助かる。
「えと、……また明日ね…!」
「うん。また明日」
らっだぁくんとばいばいをして、廊下に出て先生に声をかける。
「先生、どうしたんですか?」
少し、嫌な予感がする。
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ハク - 軍パロとか見てみたい、、煮干し受け取ってくれたら嬉しいです、、、 (5月3日 7時) (レス) @page40 id: b87c231ef8 (このIDを非表示/違反報告)
社(プロフ) - ポキ男さん» これからはniさんの受難が増えていきます…笑 コメントありがとうございます! (5月1日 21時) (レス) @page40 id: 573037bf60 (このIDを非表示/違反報告)
ポキ男 - niさんの「ああ、、、アーメン、、」がすごい好き、、、 (2023年4月18日 4時) (レス) @page19 id: 9d80ea5bad (このIDを非表示/違反報告)
社(プロフ) - ななさん» !!???!!ごめんなさい今気づきました…!!2つ試作していたのが片方非公開になってなかったみたいです。すみません、御指摘ありがとうございます! (2023年4月16日 10時) (レス) id: 573037bf60 (このIDを非表示/違反報告)
社(プロフ) - ユキさん» わ〜!嬉しいです!更新が遅いですが、どうぞよろしくお願いします。ありがとうございます! (2023年4月16日 10時) (レス) id: 573037bf60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:社 | 作成日時:2022年9月4日 15時