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「なにも付き合うことはないじゃない…」
「それが一番近づきやすいだろう」
「ねえ赤井、お願いよジョディを泣かせないで。あなたを愛してるんだから」
「………」
赤井は黙ってしまった。
「いきなり別れるなんてジョディがかわいそ過ぎるわ!いくら潜入の為とはいえ酷いわよっ」
「じゃあ同時に付き合えというのか?」
「宮野明美とは友だちでいいじゃないっ。無理に彼女と付き合う必要はないと言ってるのよバカ!」
「お前よりはバカじゃない」
「あー言えばこう言う…」
「お前もだろう。人が真剣に考えて出した結論にいちいちケチつけるな」
「最初に私に言うのがそもそもの間違い!なんで
「あいつは今、アメリカでベルモットを追ってるんだ。仕事中なんだよ」
「そんなの私も同じよ…私の兄だって組織に殺されたのに…っ」
※これは追加設定があります。
「………」
「とにかく、彼女を泣かせたら許さないわよ赤井」
「フ…お前は本当にジョディを大切にしているな」
「なによ……当たり前でしょ!同僚の前に親友だし…同じ境遇に立ってるんだから」
ジョディも15年前、FBI捜査官だった父親を黒の組織に…ベルモットに殺されていた。
「………」
すると赤井はポケットからガラケーを取り出し電話をかけた。
「…もしもし俺だ、突然で悪いが話がある。今から日本に来れるか?」
電話の相手はジョディのようだ。
「え…」
「電話では話せない、大事な話だ。………なに、ベルモットは後でいい。ジンが日本にいる以上、ベルモットも必ず来日してくる。とにかく日本に来い」
ピッ
「ちょっと赤井…!」
「俺はもう別れると決めている。すまないA」
「…っ」
Aはジョディが確実に傷ついてしまうと思い、自分が振られてしまったかのように辛かった。膝に手を置いていたAは拳を握りしめ、その上に涙を溢した。
それを見た赤井は…
「本当にすまない」
と謝りAの手に自分の手をそっと重ねた。
「用が済んだら……ヨリ戻すわよね…?」
「………いや、戻さない」
「どうして?それなら許容範囲だったのに…」
「情が移らないとも言いきれないからだ」
それは宮野明美の事を好きになるかもしれないし、ならないかもしれないということだった。
「なるほどね…私、あなたとジョディは結婚するものだと思ってた」
「結婚か……俺にも結婚願望はあるが、それはいつになるか分からんな」
とタバコを咥えながらそう呟いた。
番外編・Valentine day(降谷零)→←17. suddenly
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touko(プロフ) - Yumiさん» 赤井さんかっこいいですね!私も早くくっつけたいですがまだ先になりそうです(笑) (2020年2月17日 22時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
Yumi(プロフ) - 赤井さんかっこいい!早く付き合ってー!! (2020年2月17日 22時) (レス) id: 21adf2ae7d (このIDを非表示/違反報告)
ひな - はい!はじめましてです!分かります(*´ω`*) 赤井しゃんカッコイイです。一緒ですね♪ (2020年2月5日 1時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ひなさん» はじめまして!赤井さんかっこいいですよねっ!私も大好きなキャラです(*´∀`*) (2020年2月4日 21時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 私も赤井しゃん好きなので嬉しいいです! (2020年2月4日 19時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kyoko. | 作成日時:2020年2月3日 14時