──（練習＊） ページ4
原稿の中盤、
碧樹に壁ドンされた世莉。
嫉妬した碧樹に世莉がおかされるというもの。
『ちょっと…碧樹、こんな…とこでダメ…っ』
『…皆川と仲良くするなって言っただろ？』
『それは宙君が…』
『名前で呼んでんだ…お仕置きが必要だな。
俺はこんなに世莉を愛してるのに……』
『や、やだ…っ』
ここから際どいシーン。
「はい、ここでAさんはアイマスクね」
「でも…セリフが」
「じゃあ原稿を覚える時間あげる。３分で覚えて」
「わ、わかったわよ；」
その間、良平君は缶ビール500mlを一本飲んだ。
「覚えた？」
「うん、覚えた」
「じゃあアイマスクして…耳元でしてあげるから」
「え、耳元で？」
「そう、リアリティ出すために。
大丈夫、何もしないから」
「…そ、そんなことは思ってないけど」
「これを聴く人に、本当にしてるように
思わせる努力をしないとね。役者なんだから」
(されるこっちは緊張するんだってば…/)
Aの心の叫びだ。
アイマスクをしたAは、すでに緊張していた。
「………」
良平君はAの背後に来て、
「俺がキスの音出したら、ちゃんと応えるんだよ…」
そう言われて頷いた。
芝居モードに入る良平君は、
Aの耳元で自分の手の甲にキスをする。
『世莉…大人しくして』
chu…
『ん…』
ちゅ…ちゅ、
『あっ…碧樹…だめ、嫌…んっんん…』
(やば…可愛い、芝居に集中しないとな…)
と彼が思っているなか、良平君のキス音にAは変な気分になった。
(良平くん、キス音うますぎる…
本当にされてるみたい…)
『ん、ほら…世莉、嫌だって言っても…
ここはもうこんなに俺に感じてる』
『やだ…あっあ、んん…っ
誰か来たら…やだ…っ、碧樹…っ』
『見せつけてやればいい…っ』
キス音は続き、Aもキス音を出す。
ディープなので、絡める音を出した。
『ん、んん…は、ぁ…』
(どうしよ…感じちゃいそう…)
『世莉、愛してる……』
(やだ…今のでもう…っ)
良平君は手の甲で頑張ってディープキスの音と吐息を出した。
(手の甲にするの恥ずかしいな…)
そう思っていたら、
「も、もう無理…！」
と言ってAはアイマスクを外しギブアップ。
こういうのがまだ続く。柿原演じる鷹来ともそういうシーンがある。
「まだたくさんあるよ、こういうシーン」
「私…だめだよ。ぶっつけ本番がいい…」
「ごめん、嫌だった？」
「そうじゃなくて、変な気持ちになっちゃう…」
「…それって、感じてる？」
「……っ」
Aは答えなかった。
──（羞恥）→←02.practice of kiss（K.Ryohei）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
touko(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです(*^^*)がんばります！ (2019年9月5日 20時) (
レス) id: c11673b5a2 (このIDを非表示/違反報告)
零 - とても面白しろくて、キュンキュン来ます！とても楽しにに待ってます！頑張ってください！ (2019年9月5日 19時) (レス) id: 1fd7ff5cc4 (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - 太陽と月さん» コメントありがとうございます！キュンキュンしてくれて嬉しいです（笑） (2019年8月29日 7時) (レス) id: 3b75873965 (このIDを非表示/違反報告)
太陽と月(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンします〜！！毎回いいところまでいくから良平さんがんばれ！ってなります! (2019年8月29日 0時) (レス) id: 5e98f23515 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：touko.
| 作成日時：2019年8月28日 15時
