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Aは気になって、昴の部屋の前に来た
コンコン…
「昴さん…?」
「………」
「どうしたんですか?怒ってるんですか?」
「…すみません、僕は嫉妬してしまったようです」
「え…」
昴は正直な気持ちを言った
ドア越しに、ドアに凭れかかる
「毛利さんに嫉妬するのはおかしいと思うんですがね
別居してるとはいえ、結婚してるわけですし…
なのに、僕はあなたが薔薇の花を貰ったことに…」
「昴さん…私、なんて言ったらいいのか…」
「いいんです、気にしないで下さい
それでは…おやすみなさい」
「おやすみなさい…」
Aも自分の部屋に戻った
(昴さんが嫉妬…?)
《昴君、Aちゃんの事好きなのかもよ?》
有希子の言葉を思い出してしまった
(ま、まさかそんなこと…ない、絶対ない)
そこまで否定しなくてもいいのにと思うが。
***
次の日…
「おはようございます」
「お、おはようございます…昴さん」
「菜々さん、昨日はすみません。
あの事は忘れて下さいね」
「でも…」
「あなたを困らせたくないんです。
申し訳ない…今まで通り普通でいて下さい」
「はい、そのつもりです」
Aは朝食を作った
昴はコーヒーを淹れる
「ところで薔薇の花は何本貰えたら嬉しいですか?」
「そうですねぇ…たくさん貰えたら嬉しいです」
「例えば…100本以上でも?」
「はい。お世話出来ますよ!好きな花、
相手から貰った花も絶対に枯らしません」
「……菜々さんは薔薇の本数の意味、
わかりますか?」
「本数の意味……?」
「よく花言葉っていうのを耳にすると思いますが」
「あ、はい!ありますよね」
「相手から貰った薔薇の本数で、
花言葉が変わるんですよ」
「そうなんですか?」
「例えば…菜々さんが毛利探偵から貰った
薔薇の花は1本…」
「………」
「花言葉の意味は、1本だと"あなたに一目惚れ"、
"あなたしかいない"という意味です」
「えっ!?」
「2本だと、この世界は二人だけ。3本だと
"愛しています"や"告白"という意味に変わるのです」
「へぇ〜そんなことが分かるんですね!
すごいなぁ…」
「今度もし誰かに貰う機会があれば…
本数と意味を調べてみるといいですよ」
Aは分かりました!と元気に答えた
「でも滅多に貰わないと思いますけどね」
と言ってAは笑った
(プレゼントするさ…いずれな)
毛利探偵が、その花言葉の意味を分かってて
花をやったとは昴もAも思っていなかった
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touko(プロフ) - ゆかさん» 大好きと言って頂き恐縮です!ありがとうございます\(^o^)/ (2020年2月28日 0時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - お話大好きです!楽しみに更新待ってます。 (2020年2月27日 22時) (レス) id: 44e2ced5af (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます! (2020年2月5日 22時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - こんには、お久しぶりです。ベルモットです。引き続き読ませて頂きました。 (2020年2月4日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - お話読ませていただきました。とっても良かったです。続きを楽しみに待ってます。 (2019年8月29日 3時) (レス) id: 3e63791070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kyoko. | 作成日時:2019年5月22日 20時