black.114 〃 ページ14
「菜々さん、足元気をつけて下さい。僕の手を掴んで」
「はい」
昴はゆっくり大きい瓦礫をどかして、
Aの手を掴み誘導する
割れている窓ガラスの前に行き、昴が最初に中に入る
「ちょっと待ってて下さい」
と言い、彼は胸ポケットに入れていた
大きめのハンカチを窓の縁に敷く
「菜々さん、僕の首に腕をまわしてください」
「え…」
Aにそう促し、横抱きした
「きゃ…昴さんっ/」
Aが窓を乗り越えたらすぐにおろした
「窓ガラスの破片で怪我はしてないようですね」
「は、はい…昴さんがハンカチ敷いてくれたから。
ありがとうございます」
「いいえ、どういたしまして」
「…/」
Aは赤井に横抱きされたことを思い出した
(秀みたいに優しいなぁ…昴さんて)
昴は赤井なのだよ
「では上に行きますよ」
「はい」
もう少し上にあがると
「クソガキめ…どこに行った？」
「どうやら誘拐犯のようですね」
「ええ、少し懲らしめてやります」
昴は懲らしめるという
さっきからあちこちで携帯が鳴っていた
「恐らく子供たちの携帯でしょうね」
「間違いありません。どこかに隠れているんですよ」
しばらくすると携帯はならなくなった
「昴さん、ここ暗い…」
「しっ、近くにいます。声が聞こえる」
「おい、おいどうした⁉
ガキは見つかったのか⁉ 返事しろ！」
犯人は二人いるようだった
『いや、ガキは全員逃げちまってるぜ！
もう通報されちまったかも』
「な、なんだと？」
実はこれコナンが変声機で喋っている
『やべえから俺は逃げる！お前も早くずらかれよっ‼』
犯人の後ろ姿が見えた
二人はそっと近づく
「お、おい待てよ…！おいっ」
昴が犯人の肩に手を置くと
「ひ…！」
「フ…」
一瞬笑う昴。そして…
「う、あ……；」
ドゴォッ
「ぐはぁ…っ！」
昴は、恐る恐る振り向いた男の顔面をグーで殴った
男は一瞬で倒れて気を失った
「昴さん？な、なにが…」
暗くて何があったかよく分からず
「顔面を一発殴っただけですよ。
すぐ気を失ってしまったようですがね」
「す、すごい…1発で気を失うくらい強いなんて」
「いえ、そんなことは…それより早く行きましょう」
「今拾った鍵は？」
昴は倒れた男の近くに鍵が落ちていたので拾った
「多分子供たち…もしくは博士を閉じ込めている
ロッカーの鍵ではないかと思います」
そう言うと、昴とAはこの先の階段を上った
途中、ランドセルが床に落ちていた
「………」
奥の扉を開けると
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poco(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白くてすぐ読み終わってしまいました！続きが気になります！更新楽しみにしています！ (4月23日 4時) (
レス) id: 7086e430c4 (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ゆかさん» 大好きと言って頂き恐縮です！ありがとうございます＼(^o^)／ (2020年2月28日 0時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - お話大好きです！楽しみに更新待ってます。 (2020年2月27日 22時) (レス) id: 44e2ced5af (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます！ (2020年2月5日 22時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - こんには、お久しぶりです。ベルモットです。引き続き読ませて頂きました。 (2020年2月4日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kyoko.
| 作成日時：2019年5月22日 20時
