初恋なんて大嫌い【Stray Kids】

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「ヌナ行きたい場所ある？」

「どうしよっか〜あ、じゃあさ……」



最後まで言わないで手を引っ張って歩く私に「どこに行くの？」なんて聞いてくるピリちゃんにまあまあ、と落ち着かせて目的地に。



「……ここ、チャンビニヒョンのお化け屋敷じゃん！」

「怖い？」

「そ、そうじゃないけど！だってヌナも苦手でしょ！」

「あれは本当にあった〜とかそんな感じだったでしょ？でもここ学校だし、作り物ってわかりきってるから怖くないよ」



私がお化け屋敷に行こうと言い出せばやれこっちにはクレープがあるだのやれあっちにはタピオカ屋があるだのどうにも回避してこようとするからそれがかわいいし、面白くて。



「……ピリちゃん、お化け屋敷嫌いなの？」

「き、嫌いじゃない！！」

「じゃあいいでしょ？さっき確認したらチャンビニいるって」



チャンビニのいる教室に着いて受付を済ませてから教室に入れば「待って！」といって私の腕にぎゅっとしがみついてくるピリちゃんに手を握ればもっと強く握り返してくるからかわいくて笑いそうになってしまった。

真っ暗で和風チックな内装に手が凝ってるなぁなんて思いながら歩き進めていけば仕掛けやお化け役の人が驚かしてきていてそれにピリちゃんは随一反応している。



「そろそろ終わる！」

「チャンビニいないね」



そんなことを言っていれば「うわあああ！！！」と最後の最後に大きな声を出して驚かしてくるチャンビニと目が合ってしまった。

もちろん隣にいるピリちゃんはそんなチャンビニの大きな声に腕だったのが私の体にぎゅっと抱きついて目を覆ってしまったのだった。



「もっと驚けよなーフィリックスみたいに！」

「びっくりしたけどチャンビニって分かったら面白くて」

「ヒョン許さないから！」



結局怖がっていたピリちゃんに「早く出よう！」と手を引っ張られて早々にクラスを離れたあと後ろから「おーい」なんて声と一緒に手を振っているチャンビンがいて休憩ということで屋台で飲み物を買ってテラスでひと休憩している。



「だって去年だってお化け屋敷入ったけど怖がんなかったじゃん」

「それはそうだけどさ」

「去年一緒に回ってたの？」

「2人だけじゃないよ映研の学年で回ってたの。懐かしいね」

「そう！ヒョンジニがなんとかしてスアと回らせてくれーって同じクラスだったAにお願いしたらずるいってリノも集まってきてせっかくならってことで5人でね」

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