賢者…9 ページ9
五条は屋根を伝って走り、歌姫や楽巌寺と共にA達のいるエリアへと向かっていた…が、目の前で帳が下される。
歌姫「五条!帳が下りる前にアンタだけ先行け!」
五条「いや無理」
歌姫「はぁ?」
五条「(実質あの帳はもう完成してる。視覚効果より術式効果を優先してあるみたいだ)上手いな」
スッと屋根から降りて帳の前へと立ち止まる。
五条「ま、下りた所で破りゃいい話でしょ」
五条が帳に触れると突然バチっと弾かれた。
五条(なんだ?この違和感…)
歌姫「ちょっと…なんでアンタが弾かれて、私が入れんのよ」
歌姫の腕が帳に入っているのを見た五条はフッと笑った。
五条「成程…歌姫、お爺ちゃん先行って。この帳、″五条悟”の侵入を拒む代わりにその他″全ての者″が出入り可能な結界だ」
その言葉を聞いて歌姫は驚きのあまりに目を開く。
歌姫(確かにそれなら足し引きの辻褄は合う…でも、特定の個人のみに作用する結界なんて余程…)
五条「余程、腕が立つ呪詛師がいる。しかもこちらの情報をある程度、把握してるね。ほら、行った行った。何が目的か知らないけど一人でも死んだら僕らの負けだ」
歌姫は楽巌寺を見て頷き帳の中へと入って行った。
五条(さて、こっちも急がないと。
……嫌な予感がする)
嫌な予感が五条の心の中に渦巻き、頭によぎるのはAの後ろ姿。
Aの身に危険が迫っているとすぐに察した五条は急いで帳を破壊しようと動く。
五条「無事でいてくれよ…A」
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プスメラウィッチ - 勿忘草さん、この小説は渋谷事変編は曲げて欲しいです。できれば五条悟は封印しないで欲しいです。お願い出来ますか(>人<;) (2021年9月2日 5時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
key - いつも楽しませてもらってます。 (2021年8月29日 15時) (レス) id: 007fbd0124 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっしー(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読んじゃいました。更新を楽しみにしてます。頑張ってください。 (2021年8月22日 8時) (レス) id: c013908320 (このIDを非表示/違反報告)
Kazunoko(プロフ) - 初コメ失礼します!Kazunokoと申します。いつも楽しく読ませていただいてます!シリアスで重い展開、好きなのでありがたいです!これからも楽しみにしています!頑張ってください! (2021年8月21日 19時) (レス) id: 38c9d09af9 (このIDを非表示/違反報告)
識(プロフ) - ほんっとうに面白いです!!!応援してます!! (2021年8月18日 14時) (レス) id: 8de27f30e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2021年8月9日 15時