激突！冷凍デジモン…8 ページ46
ー同時刻ー
黒い歯車に操られたケンタルモンを正気に戻した光子郎とミミはケンタルモンが守護する遺跡の最深部へと案内される。
遺跡の最深部には光子郎達が持つ謎の機械の絵が描かれていた。
ケンタルモン「これが聖なるデヴァイス…デジヴァイスです。私はこの遺跡を守るためにここにいたのです」
光子郎「聖なるデヴァイス…」
ミミ「デジヴァイス？」
光子郎「それであの…両端の絵は一体」
左側には鳥と女性の絵、右側にはドラゴンと女性の絵…そして、鳥と女性、ドラゴンと女性の間には月の模様が描かれていた。
ケンタルモン「この世界の光と闇を生み出した神々。左側から光の世界を創造した神・ミューズモン。
右側は、暗黒の世界を創造した神・ルシファモン」
光子郎「ミューズモンとルシファモン…これが」
ミミ「デジタルワールドの神様…」
すると、光子郎は両端の女性の首元を見るとAが着けていた結晶石と似たような物を着けていることに気づいた。
光子郎「あれは、Aさんが着けていたのと同じ……やはり、Aさんの持っていた石には何か不思議な力が？」
ミミ「光子郎君？」
ケンタルモン「姫巫女様の持つ石…″結晶石″はミューズモン様が聖なる力を込め、与えたとされる聖なる宝玉。姫巫女様の祈り…つまり、″聖なる光の加護″を受け聖なるデヴァイスは初めて自らの力を発揮すると聞いています」
アンドロモンの事件の時、光子郎はAの結晶石がデジヴァイスと共鳴…加護を受けていたように見えたのは間違いじゃなかったと改めて思った。
ミミ「よく分からないけど…Aちゃんの加護を受けてたおかげで、進化できたってこと？」
光子郎「そうなりますね……Aさんは一体何者なんでしょう」
光子郎がAに対して一途な疑問を持ち、テントモンとパルモンが心配そうに見つめる。
テントモン「前にも言いましたけど、姫さんは記憶がないんです」
パルモン「そうなの…だから、Aのこと嫌わないで？」
ミミ「嫌いになるわけないわ…だって、Aちゃんは仲間なんだもん！」
光子郎「そうですね。例え何者であろうと仲間であることに変わりありません」
この遺跡の謎が後に関わってくる事を子供達は知る由もなかった。
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作者名：勿忘草
| 作成日時：2021年1月12日 16時
