闇の使者デビモン…11 ページ38
太一「海の向こう？この島の他にまだこの世界があるのか？」
デビモン「お前達が見ることはない。ここが、お前達の墓場となるのだからな」
レオモン「姫君…捕らえる」
アグモンがベビーフレイムを放とうとするが空腹で技が出せず、獣王拳で太一と2人で直撃する。
A「太一！アグモン！……うっ！」
よそ見をしているとレオモンがAを片手で壁に押し付け、捕らえる。
太一、アグモン「「A！」」
デビモン「足掻いても無駄だ！お前にはもう進化するだけの力は残っていない。さぁ、姫巫女を暗黒に染め上げろ！」
レオモンのもう片方の手がAに迫り、恐怖で目を閉じる。
すると、Aの結晶石が光を放ち、レオモンにかけられた暗黒の力が浄化される。
レオモンは正気を取り戻しAを放し太一が駆け寄る。
太一「A、大丈夫か！？」
A「う、うん…」
太一「一体、どうなってるんだ？」
レオモン「君達が″選ばれし子供達″だったのか」
デビモン「っ…マズい」
デビモンは焦りを見せ手をかざしヤマト達を乗せたベッドを墜落させようとしたが、レオモンが獣王拳でデビモンの気を逸らし、落ちることはなかった。
レオモン「デビモン、貴様よくも私にあのような卑劣なマネでA様を捕らえようと…許せん！！」
獅子王丸を構えるとオーガモンが骨棍棒で襲いかかり防ぐ。
オーガモン「やはり、俺達は戦う運命にあるようだな」
レオモン「…少年よ、ここは私に任せてA様と共に逃げろ」
太一「でも！」
レオモン「グズグズするな！！」
レオモンは獅子王丸で足場を切り離し、そのまま岩場に倒れレオモン達から離れていく。
レオモン「そのお方と君達はこの世界に齎された唯一の希望なのだ！！生き延びてくれ！！」
A「レオモン！」
遠ざかる廃墟となった洋館から最後に聞こえたのはレオモンの叫び声だった。
A、太一「「レオモーーン！！」」
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作者名：勿忘草
| 作成日時：2021年1月12日 16時
