～あの夏、冒険の世界で恋をする～ファイル島編2 (ページ3)

今日:2 hit、昨日:22 hit、合計:21,442 hit

電光！カブテリモン…3 ページ3

キーボードを叩きながら分析する光子郎の表情はとても楽しそうだった。

A「光子郎、とても楽しそうだね」
光子郎「そうかい？」
A「うん。それって楽しいの？」
光子郎「暗号や古代文字を解読するのに似た楽しさかな」

テントモン「ふぅ～ん、解読する楽しさね……で、解読して何か、えぇ事があるんでっか？」

光子郎「もしかすると、謎が解けるかもしれないよ？この世界がどういう世界で、Aさんや君達が何者かとか」

太一達と出会う前の記憶がないAにとって、自分自身のことや、この世界のことは考えた事がないと言いきった。

A「光子郎は、自分が何者なのか考えたことがある？」
光子郎「………僕は」

光子郎は心に秘めた事があり、そのことを考えているとテントモンに呼ばれる。

テントモン「おかしいで？これ…ほれ、見てみなはれ」
光子郎「え？」

光子郎のパソコンが勝手に動き出し、Aの結晶石が強く光だす。

光子郎「勝手に動いている…？」

パソコンに釘付けになっているとAが結晶石を握りながら急に苦しみだした。

A「うっ……！」
テントモン「ひ、姫さん…どないしはったんでっか！？」
光子郎「どうした！？」

A「分からないっ…急に…！」

結晶石が更に強く発光し、光子郎の謎の機械も光だした。

光子郎「これ以上は危険だ！！」

パソコンの電源を切り、Aはやっと解放されて息を大きく吐いていた。

結晶石や謎の機械の光が消えていたことにも光子郎は気づいていた。