ゲゲゲの鬼太郎九狐の妖姫Part20 (ページ13)

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半魚人のかまぼこ奇談…9 ページ13

少女が階段の手すりを掃除しているとバン！とドアを開ける音が響く

「帰ったぞ！」

「まぁ…！そのお姿は…」

現れたのは人間になった半魚人だった

半魚人「ふふっ…最早俺様達を阻む物は何も無い」
「私の為に…？」

少女は泣きそうな顔をしていると半魚人が歩み寄り結婚指輪を出す

半魚人「さぁ結婚しよう！今すぐしよう！！」
「うっ…、ううっ…

っ…ふ、ふふっ」

感動で泣いているのかと思えば急に笑い出す少女

半魚人「な、何が可笑しい？」

少女の笑いが消えると顔に影が掛かり表情が伺えずそのまま階段を降り、口を開く

「1度人間になってしまうと2度と妖怪には戻れ無い」

半魚人「ギョッ…何故それを！！」

少女は半魚人に向かってニヤリと笑みを浮かべると体が光り出し、メイドの黒髪美少女は其処には居らず狐の妖怪…Aが立っていた

半魚人「お、お前は…！！」
A「貴方でしょう？鬼太郎を蒲鉾に変えた半魚人っていうのは」

鬼太郎という名前を出され、自分は妖怪に恋をしていたのかと驚きとショックで指輪を落とす

半魚人「ま、まさかお前は鬼太郎の仲間の女狐か！！？き、鬼太郎の仇討ちに俺様を殺しに来たのか！？」
A「…仇討ち？あー…鬼太郎なら貴方の馴染みの妖怪病院で今頃元に戻して貰ってる頃かもね」

己…と悔しそうにする半魚人はAに向かって深海妖術を使おうとした

半魚人「しまった！俺はもう妖怪じゃねーんだった」

Aがゆっくりと歩き出し半魚人は腰を抜かした

半魚人「待て！話し合おう！！俺はもう無力な人間に過ぎねーんだ！！っ…弱い者いじめ反対！」

だが、Aは命乞いをする半魚人には目もくれずそのまま出て行った。Aが出て行き、少しの間が空き半魚人は扉の鍵を閉め勝ち誇った様に高笑いしていた

半魚人「バーロー！！妖怪の世界になんざ未練はねぇよ！俺中の人間の世界で面白可笑しく生きてやるぜぇぇぇ！！！！」

A「……そう上手く行くかなぁ？

仲間…か。そんな言葉で表現されたく無いし、誰かに思われたく無いな」