ゲゲゲの鬼太郎九狐の妖姫Part19 (ページ47)

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鮮血の貴公子ラ・セーヌ…12 ページ47

A「うっ…！」
セーヌ「駄目だよ。相手は2人いるって事を忘れちゃ」

マンモス「ラ・セーヌ様、この娘如何しましょう？」
セーヌ「鬼太郎のちゃんちゃんこが追って来ない内に何処かへ連れて行こう。この姫君の血さえあればバック・ベアード様も直ぐに復活なされる。三世兄にも良い土産になる」
マンモス「へぇ」

ラ・セーヌとマンモスはAを連れてちゃんちゃんこが追って来ない場所へと移動するが、Aは恐怖という表情は見られ無かった

その様を1匹の蝙蝠が見ており、遠くから三世がその蝙蝠を伝って見ていた

三世「呆れたものだな…A姫を無闇に捕まえるとは。まぁ、それは兎も角」

三世はずっと後ろから感じる視線…いや、憎しみを纏ったオーラに気づいており振り向くと其処には零が居た

三世「何やら見られている様な気配を感じたがまさか人間だったとはな…」

零が戦闘態勢に入ると三世はククッ…と喉を震わせ笑う

零「何が可笑しい」
三世「笑いもするさ。今お前のやる事は僕を倒す事か？」
零「…」
三世「お前の目的はラ・セーヌを倒す事…では無いのか？殺したきゃ殺せば良い」

同じ西洋妖怪の…ましてや同族を何の感情も無く殺せという発言を聞き零は睨む

三世「何故…という目だな。彼奴は過ちを2つ犯しているからだ。もう負けの決まっている奴に僕は手助けをする義務は無い。自分の失態は自分で償う…それが例え自分の死を意味してたとしてもな」

零「過ち…だと？」
三世「…」

三世は憎しみに染まった零の瞳をジッと見つめる

三世「お前にももしかしたら当てはまるかもしれないしな…教えてやる。

まず1つ目、彼奴は自分の力を過信し過ぎた。

そして、2つ目は…

ゲゲゲの鬼太郎そして、A姫の本当の怖さを知らない」