ゲゲゲの鬼太郎九狐の妖姫Part３ (ページ3)

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厄運のすねこすり…14 ページ3

A「本当に悪い妖怪なら、あんな風にマサエさんの為を思った言葉や行動は出来ない。貴方が優しいからあんな形で突き放すしか無かったんでしょう？」

すねこすりは警戒を解き、黙ってしまう

A「マサエさん、貴方が居なくなって淋しそうだった…少なくとも、一人ぼっちだったマサエさんの心を優しく包んでいたのは間違いなくすねこすり、貴方だった筈。でも、貴方は気力を無意識で吸い取っていたから、一緒にいたらマサエさんは死んでしまう…だから貴方は、マサエさんに生きてもらう為に自分から身を引いたんだよね？」

すねこすりは黙りながらそっぽを向き、チャリン…と鈴の音がしてきて、すねこすりが見つめると、マサエがすねこすりに付けてあげた首輪をAが持っていた

すねこすり「何でそれを…」
A「此処に来る途中落ちてたよ。大切な物なのに…マサエさんとの思い出の物なのに捨ててもいいの？」
すねこすり「…」

Aがすねこすりをいきなり抱き上げ、すねこすりは焦りの顔を見せるも、Aがすねこすりの首に首輪を付ける

すねこすり「っ！何を…！」
A「大切だと思う物は大事にしなきゃ。それを捨てるという事は、今までの自分や思い出を捨てるって事だよ」
すねこすり「今までの自分や思い出…？」
A「うん…それを捨てるという事は、自分の心を捨てるという事。そんなの一生していたら体や心が持たないよ？」

Aは優しく笑いかけすねこすりの肩の傷を回復術で治す