ゲゲゲの鬼太郎九狐の妖姫Part３ (ページ16)

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幽霊電車…9 ページ16

部下の何か言いたげな真顔に社長は…

社長「おい、何だその目」

列車がトンネルへ入ると架線から火花が飛び電気が消え真っ暗になる

「社長ぉ…」

死にそうな声が聞こえ、社長が前を見ると前の座席に座っていたのは見知らぬ乗客達…ではなく、先程話をしていた国重だった

社長「国…重？な、何だよ生きてたのか。ったく、お前つまんねぇ嘘吐きやがって！見ろよ！国重が…っ！？」

社長が横に居る部下を見た後、再度前に座る国重を見る…が、国重の姿が無く、社長が立ち上がり前の座席に近寄る

社長「そんな…」

社長は座席を触るとピチャ…と水音が聞こえ驚く

社長「ぬ、濡れてる！？」

そして後ろにゆらゆらと揺れて死にそうな声がし、後ろを向くと自殺した部下達が居た

社長「塩…田？杉本…？柴崎？」

架線からまた火花が飛び、トンネルから出ると電気が点き、部下達の姿が消えていた

部下「どうしたんです？幽霊でも見た様な顔になっちゃってますよ？」
社長「そ、そんな事はねぇ…。だ、大体…幽霊なんか居ねぇしな」
部下「そうですよね！」

社長(そ、そうさ。幽霊なんか居ない…俺は取り憑かれる様な事は何にも…)

そう心で言う…だが、脳内には死んだ部下達に対し様々ないじめの様な行動が過ぎり、際には、目の前に居る部下にも手を挙げる光景が過ぎった

社長「！？」
部下「どうしました？」

社長は驚きながら部下を見る…

社長「い、いや…(大丈夫だ…俺は間違ってない！仕事ってのはそういうモンだ！)そうだ…だからそう…アレだって…俺の所為じゃ無い！」