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「俺、シャワー浴びるけど、まだ寝てる？」
「ん……おきる……」
「すぐ戻ってくるから待ってな」
カーテンから少し明かりが漏れて、目覚ましの音が鳴ったと思ったら狭いベッドの隣でくっついて寝ていたオッパが離れていく気がして無意識のうちにぎゅっと服を掴んでしまった。
そんな私を見たからか、頭を撫でてから「シャワー借りるね」と言って離れていってしまった。
起きると言ったから起きなきゃ、とは思ったけどまだ眠くてもう少しだけ、と目を瞑る。どのくらい経ったか分からないけど、寝たり起きたりまだ半分眠っている状態でベッドの中で布団にくるまっていたら「うわぁ！」なんて聞こえないはずの声が聞こえて。
「……ジョンイナ……？」
「ぬ、ヌナ！」
身体を起こして事の状況を理解する前に寝室に弟、ジョンインが入ってきて私に飛びついてきた。
全くわけの分からないままジョンインを見れば、私の顔を見てまるで呆れたとでも言うような表情をしたのだった。
「なんでジョンインがいるの……」
「いつもの！というか誰！シャワー室の前で……」
「A、さっき……あ、君」
いつもの、ということは様子を見てこいってことなんだろうけど、実家に帰るようになってから回数が減っていたから油断していた。ジョンインに彼氏が家にいるなら連絡して、と言われていたのを思い出す。
そこにシャワーを浴びてまだ髪が濡れているオッパがやって来て、なんというか本当に混乱状態になっていた。
「弟のジョンインです」
「どうも……」
「で、お付き合いしてるイ・ミノさん」
「初めまして」
ひとまず落ち着いて、オッパも髪を乾かして私も着替えて、ソファーの前にある小さなテーブルの前に向かい合わせで座ってそれぞれに紹介をして。
お互い人見知りをしていて、変な空気が流れている。
「えっと、ジョンイニは実家で心配してる両親のためにちょくちょく遊びに来てて、それで今日来た、みたいで……」
「へぇ……そうなんですね」
「ごめんね、ヌナ連絡するの忘れちゃった」
「もう、ほんとにびっくりしたよ。……まあ、なんか僕はお邪魔みたいだし荷物置いて帰るね。じゃあ、またデートしようね、ヌーナ」
まるで語尾にハートマークが着くような跳ねる言い方をするジョンインが珍しくて驚いている間に、いつもはしないくせにとんとん、なんてハグをして背中を撫でられたのだった。
ジョンイニは言った通り母の作り置きのおかずを冷蔵庫に詰めて、私に手を振って帰って行ったのだった。
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にな - おもしろすぎますっ！！！まだIIを読んでないので、めちゃくちゃ楽しみです笑 (9月18日 9時) (
レス) id: b40d645773 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 二酸化酸素さん» 正しいのは「酒は飲んでも呑まれるな」で合ってますが、それをもじってこのタイトルにしました。あとがきで説明しようと思っていたので記載していませんでした。わざわざコメントさせてしまってすみません🙏 (2023年4月9日 12時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
二酸化酸素(プロフ) - 酒は飲んでも呑まれるなじゃないんですか？酔われるなって日本語変じゃない？ (2023年4月8日 23時) (レス) id: f1b4473fe3 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます！頑張ります🫶🏻 (2023年3月2日 23時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - すごく面白かったです💞続き楽しみにしてます！！ (2023年3月1日 16時) (レス) id: 1458c0c6cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらんぼ
| 作成日時：2022年11月25日 17時
