まだまだ鍛錬不足です 番外or短編【鬼滅の刃】【煉獄杏寿郎】

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彼にその後イヤイヤと再び抱き着かれたが こればかりは約束できなかった

その後もしつこく何度も何度も告白されるが
それについては「うん」と言うわけにはいかない


　年上の女性に憧れるという一種のアレだろうか？

　ませてたんだな 炎柱様


夕飯時、「彼のご飯は何にしようかな」と再び台所に立つ
昨夜蝶屋敷は天ぷらだったのか油が残っていたので、その油で何か作ろうかと
鍋に火をかけた

彼が私の後ろで「結婚の約束をしてほしい！」とまだすがりつく


いやいやいや・・・


　Σ 無理だ！ そして危ない！！


油を使っているので彼に「少し離れてくれるかな？」と聞くと
彼は何を勘違いしたのかまた Σ ガァ〜ン！とショックを受ける


「何故だ！？ Aにはもう約束した相手がいるのだろうか！？」

「いませんよ？」


　『A』


「！」


その時、蝶屋敷に御用か水柱様の冨岡さんに声をかけられた
私は今度の任務の事かなと彼に近づくが、炎柱様がいきなり彼の顔を見るなり
彼の顔面に飛び蹴りを入れた(というか入れようとして冨岡さんに受け止められた)


「！ え？」

「！」


水柱様もいきなり子供に蹴りを入れられるとは思っていなかったのか 驚いた顔をしている
じっと子供を見た


「Aは俺の妻になる者だ！ 気安く近づかないでもらおう！」

「やめなさい杏寿郎君！」

「！！」


彼が「何故！？」という顔を私に向ける

今にも大粒の涙を流しそうなほど目がうるみだすが
そこはぐっと我慢しているようである(さすが煉獄家)


しかしいきなり他者に蹴りを入れるだなどと頂けない！

私はたとえ彼が暴れようとこれは怒らなければと彼と目線をあわせるべくその場にかがんだ

そしてちゃんと彼をしかった

村の子供と同じく「悪いことは悪い！」と教えるのも年上の役目だ！


彼はぐっとぶかぶかの着ている服をつかむ
ぷるぷるふるえ、冨岡さんを睨みつける


　うん、まてまて 杏寿郎君

　私の話聞いているか？


冨岡さんがじっと子供を見る
そして何かに気づいたらしい


　『炎柱の隠し子か？』



　Σ ！！？ 今 そこですか 冨岡さん！！？

　 しのぶさんから煉獄さんのこと 聞いていないんですね！！？



彼が煉獄さんに触れようとした
その手を煉獄さんが思いっきりはねのけた


「触らないでもらおうか！」


その勢いに、威圧に、周りの空気が揺れた


そして油が入った鍋が傾いた




　「っ！ あぶなっ！！」




「！！！」

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