まだまだ鍛錬不足です 番外or短編【鬼滅の刃】【煉獄杏寿郎】

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疲れたのかその後 彼は目をこすり眠たそうにしていた

体は子供だ

そろそろお昼寝時かと「眠る？」と彼に聞くとイヤイヤと首を振られる

しかし彼の手を握ると暖かい
もう眠いのだろうと私は彼を抱っこし庭先に出てみた
子守唄をそっと歌いつつ、彼の背中をぽんぽんとリズムよく叩いていると
数秒で彼は眠りに落ちる

しっかりと私の服をつかんだままだったので私もそのまま彼を起こさないよう縁側に座る


　・・・平和


「・・・母上」


彼が夢の中、ポツリとつぶやいた


「・・・」


彼は今 子供に戻っている



　家に・・・ 戻りたいと思わないのだろうか？？？



いや、彼は賢い子だ
周りの環境の違いに・・・ 気づいているのだろう



　 家に戻っても”自分の知る環境はない”と・・・



彼の母上はもういない
父上はまぁ・・・ 実際の彼の記憶の父とは違うだろう
そしてこの頃の彼には”弟”はいない


色々子供の君も我慢しているんだろうと彼の頭をなでる

本当は家に帰りたいのだろうに、それをぐっと我慢しているのだろうと思うと胸が少々苦しい


「・・・」


　貴方の母上はいないけど

　煉獄家へ一度連れて行ってみようかとも思うが 彼をより苦しめるだけかもしれない


彼が目を覚ました時、私の顔を見て心底ほっとしたような顔を見せた

私は彼を少しでも安心させようと「おはようございます」とほほ笑む


だが、何か彼の気に障ったらしい

彼の顔がゆがむ


「・・・敬語」

「？」


「敬語は嫌だ！ 普通に話してほしいのだが？！」

「・・・」


　なんだか大人の時と同じことをいうなとデジャブを感じた



「俺は柱じゃない！ 柱は俺にとって父上だ！

　俺を”炎柱様”とも呼ばないでほしい！」


「・・・」

「・・・」

「・・・」



　悩む・・・


　まぁ確かに彼は今 子供・・・




　だが 悩む・・・



「・・・・・・・・・・杏寿郎君？」


悩みながらも彼のちょっと泣きそうな瞳に負け(子供とは罪深い(汗))
そう呼ぶと彼は満面の笑顔になった

ぎゅっと首に抱き着く腕に力をいれられる


「A！ 俺が大きくなったら 結婚しよう！」

「？ しませんよ？(何故 そうなった？)」

「！」ガァ〜ン！！


何故いきなり告白されたんだろうな私？


彼のショックを受けた表情も可愛いが、こればかりは約束できない



　大きくって・・・ 今日か明日か明後日には戻るん・・・だよね？(汗)

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