三十九 ページ39
俺は村中を 人魚のにおいがするものがいないか探し回る
歩きながら 女は色々教えてくれた
どうやらこの村には子供は少なく、また自分は「よそ者」ということで
相手にしてくれるものがいないらしい
どこにでも偏見はあるものだと ふんと笑う
しばらくして腹の虫が鳴った
すると 女はくすくす笑う
なんとなく むかつく
「何か私 もってこようか？」と聞かれ 「お前の手作りか？」と聞いてしまった
−−何をいっているんだ 俺は？
「ううん。私も今お世話になっている身だし・・・ まかないさんに」
「いらない」
誰とも知らない人間が作ったものなど食う気がしない
ならこいつのものなら食うのか？とも思ったが その疑問には蓋をする
夕方になり俺は今日は これ以上情報が入らないだろうと村を出ることにした
女も「私もそろそろ戻らなきゃ」と「大丈夫？」と聞いてくる
何が大丈夫なのかと聞き返してやろうかと思ったが、ここで何か言うと
この女はこいつの世話になっている家にまで俺を連れていきかねないとも思った
一瞬 それもいいかと思ったが、先ほどの人間の男がちらつく
結局俺は 近くに廃寺があるらしく そこで寝泊まりする方をとった
あまり人間と深くかかわりたくない −−−
女と別れ 隠していた銃を手に持った
やはりこの銃とやらは 不思議と手になじんだ
先ほどの男がいたら 殺してやろうと思い、ふとさっき撃った鳥を思い出す
海辺には鍋やら食事に使えそうなものがあったので それを使えば
食べ物くらいはなんとかなるだろう
俺はなんだかんだと その日を過ごした
撃った鳥はそのまま かみつくと「うえっ」となったので 鍋にした
人魚の時同様 海の水を使い、少し塩の味がして 食べれないこともなかった
次の日 再び俺は村を訪ね 人魚のにおいをした人物を探す
香りは残っているはずなのに 重要な本人が見つからない
この村には住んでいないのか？
だが 何度かこの村には来ているはずだ
どこから来ているのか 次はいつ来るのかが問題だった
下手に動きまわるのも 昨日のこともあるので 遠回りかと考える
ここで元人魚が現れるのを待つことにした
奴はまた必ずこの村に来る・・・
俺は腹がすくと村を離れ また鳥を撃った
廃寺に戻る
「！」
一人の子供が寺の前に座っていた
昨日の女だった
「昨日言ってた匂いの人 見つかった？」
無視をした
人間の子供にかまっている暇はない
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ソラノ(プロフ) - すいません。仕事で 指 突き指して打つの遅いです。更新ちょっとお待ちを（汗） (2019年2月16日 3時) (
レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 3章がだいたい話決まっていたのですが、ちょっと後半かえようかどうしようか迷い中。一回ヒロインと喧嘩別れして 嫉妬やら何やらで狂いまくる尾形も描きたい（おちつけ） (2019年2月1日 2時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 明日名古屋に行くので更新遅れます。とりあえずツイッターに今尾リパばかり書いてます。そっとは落ち着いたのでとりあえず、後1つネタＵＰしたら こっちに戻る予定です (2019年1月18日 10時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - ツイッターを最近「フォロー」してくれた人のみ見れる形にしようか考え中。そしたらエロ絵も普通にＵＰできると思い始めた（おい）どうしようか色々考える・・・う〜ん？？？ (2019年1月17日 2時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 三章も書き始め、100Ｐ超えますね。あときわどいなぁ・・・と思う所？（Ｒ18）は別Ｐで作る形にしようと思います。Ｒ18ってどのあたりまでならＯＫなのか手探りですが、Ｒ18つけていないのはごまかしごまかし書いていく予定です (2019年1月16日 18時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2018年12月9日 23時
