三十五 ページ35
再び目が覚めると女の声がした
「ねぇ 君 大丈夫！？ 大丈夫！？」
女は必死に俺の体を揺り動かす
俺は口から水を吐き ようやく思考が戻ってくる
女は俺が気づいたのにほっとし 「よかった」 とつぶやいた
年の頃なら今の俺より少し年上といった感じの人間の子供が 心配そうに傍で俺を見つめていた
何がよかっただ！ 最悪だ！ どこにいるとも知らない人間になった阿呆な人魚を
これから探さないといけないのだ！！ 一体 何が よかっ・・・
「よかった！！ 生きてた！！ 心配したよぉーーーーっ！！」
「！！？」
見知らぬ女はいきなり俺に抱き着いてきた
本当に心配していたのか ちょっと泣いていたようだ
だが それ以上に驚いたのが 女のぬくもり・・・
目を見開く
胸はまださほど大きくないが 抱きしめられると ほどよく気持ちがよくて
体が子供のころに戻っているせいだろうか・・・？ ちょっと頬が赤くなる
「よかった！ 大丈夫？ どこか苦しい所はない？」
女が笑顔で俺の顔を覗き込む
−−−ホシイ
ふと そんな言葉が脳裏をかすった
だが、俺はすぐにその思考を打ちけす。「あるわけない」と否定した
相手は人間だ。 いくら子供とはいえ、大人になれば俺たちを乱獲する人間だ
水の中で息もできない 下等な生物だ −−−
「大丈夫？ ご両親はどこ？ 家はどこかわかる？」
その言葉にカッと頭に血が上る。
これもきっと体が子供に戻っているせいだ。
感情が大人の時よりコントロールできない
「触るなっ！」 と思わず女の腕を払いのけた
人間になど さわってほしくない
俺はそのまま女を無視し、辺りに落ちた火器と子供の服をもって
とりあえず村を探すことにした
さっさと元人魚を撃ち殺して心臓を持ち帰らなければ・・・
こんな人間に構っている暇はない
人間の火器を使ったことはなかったが、人間が使っているのを見たことはあった
どう使うかもだいたい想像がつく
子供の服を見よう見まねで着てみた。
何故人間はこんなものを着るのか理解できないが 周りから浮くと行動がしにくくなるのは
人魚の世界と同じだろう
そのまま草むらを歩いていると 鳥が飛び立つのが見えた
試しに1羽撃ってみた
簡単にあたった。
この銃とやらは俺と相性がいいらしい
だが・・・
「おい」
後ろで大人の男の声がした
「ここは俺の縄張りだぞ。 お前どこのガキだ！？」
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ソラノ(プロフ) - すいません。仕事で 指 突き指して打つの遅いです。更新ちょっとお待ちを（汗） (2019年2月16日 3時) (
レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 3章がだいたい話決まっていたのですが、ちょっと後半かえようかどうしようか迷い中。一回ヒロインと喧嘩別れして 嫉妬やら何やらで狂いまくる尾形も描きたい（おちつけ） (2019年2月1日 2時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 明日名古屋に行くので更新遅れます。とりあえずツイッターに今尾リパばかり書いてます。そっとは落ち着いたのでとりあえず、後1つネタＵＰしたら こっちに戻る予定です (2019年1月18日 10時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - ツイッターを最近「フォロー」してくれた人のみ見れる形にしようか考え中。そしたらエロ絵も普通にＵＰできると思い始めた（おい）どうしようか色々考える・・・う〜ん？？？ (2019年1月17日 2時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 三章も書き始め、100Ｐ超えますね。あときわどいなぁ・・・と思う所？（Ｒ18）は別Ｐで作る形にしようと思います。Ｒ18ってどのあたりまでならＯＫなのか手探りですが、Ｒ18つけていないのはごまかしごまかし書いていく予定です (2019年1月16日 18時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2018年12月9日 23時
