仲良しJUMP 16

ゆーり ページ4

侑李side



撮影中からなんとなーく、頭が痛い気がして。

それは照明の都合でよく起こることだからかなとあまり気にしてなかった。

早く帰ってゆっくり寝よう。そう思ってたのに、なんか伊野ちゃんが見せたいものがあるっていうから、着いていけば車があって。

今日の送迎の車だと、僕が最後だったから、伊野ちゃんが先に送ってくれるって言った時好都合じゃん。と思った。

乗ってると気分が悪くなり、どことなく悪寒がする。

いろいろ戻したりして伊野ちゃんのベッドの中で、怠い身体を実感し動く気力がない。



大「伊野ちゃん、病院連れて行った方が良くない？」

慧「そうだね。知念、車で行くから気分悪くなったら袋に戻していいからね。」

大「しんどいよな。俺おんぶするよ」



大貴におんぶしてもらって伊野ちゃんの車に乗って、そんなに遠くないかかりつけの病院に向かう最中、さっきまであまり感じなかったお腹の痛みが強い。



侑「痛い…いったい…トイレっ…」

大「お腹痛いの？」

慧「ちょっと待ってね。そこのスーパーに止めるから。」

大「我慢できる？」

侑「ん…」

慧「駐車得意じゃないから、ここで2人降りてトイレ行ってきな。ゆっくり入れとくから。」

大「サンキュー」

侑「いたいっ…」

大「ちょっと知念、立てる？」



車下ろしてもらったのはいいけど痛すぎてしゃがみこんじゃう。トイレにも行きたいし、気分も悪い。なにこれ、僕何か悪いことしたの？



大「ちょっと知念無理やりごめんな。あとちょっと頑張れ」



大貴がどこよりも近い多目的トイレに僕を押し込んでくれたおかげで大惨事は免れたけど、本当に痛くて気分悪くて涙が出てくる。



大「痛いな〜ゆっくりでいいよ。袋も持ってな。」

侑「出て…僕大丈夫だから」

大「今出たら次の人待ってたら入れると思っちゃうでしょ。気にしないし。」

侑「でも嫌だもん。」



大貴が気にしなくても、僕は気を使うし。

メンバーでもある程度の距離感は必要でしょ…

頭の中はそう思うのに身体はそうでもなくて。

緩いお腹と、吐き気と、熱のせいかだるくて力が入らない身体。なにがどうなってんの…



大「痛いなぁ〜しんどいな〜大丈夫だからね…落ち着くまでいていいし。また車の中で痛くなったら言ってくれたらいいから」



腹痛も吐き気も少し落ち着いた時に、大貴におんぶしてもらって伊野ちゃんの車を探して乗り込んで病院に向かった。

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