仲良しJUMP 15

ありゆと ページ43

大貴side



光「お疲れ」

慧「高木頼んだよ」



…いいな。俺も休みたい、横になりたい。

トークが終わり座席移動中、楽屋に戻る2人を見ながらそう思う。

思ってるより具合が悪いみたいで、気分がめちゃくちゃ悪い。普通に座ってるつもりがなんかふわふわして辛いな。



侑「…大丈夫？…じゃないよね」

大「ちね…」



こうなるのなら早く言ってればよかった。




侑「無理するから。」




優しく後ろから支えてくれてすごく助かる。

…でもごめん、吐き気には耐えられない。

アーティストさんが歌い始めたのを確認して、1番端だったのをいいことにスタジオを抜けトイレに向かう。俺…出演者として失格じゃん。



侑「気持ち悪かったね…」

大「なんで…知念まで怒られる…」

侑「いいよ。そんなの。大貴のことが大事だもん」

大「ちねっ…」



トイレにギリギリ間に合い衣装のまま座り込んでると、知念が隣にしゃがんで背中をさすってくれた。

…なんか意識がはっきりしないってこういうことなのかな…眠たい気がする…。



侑「大貴？！ねぇ…ちょっと大貴！！！」

雄「有岡くん？！」

侑「ゆーや…ねぇ…どうしよう…」





なんか2人の話し声は聞こえるけど、よくわかんなくて。

とりあえず横になりたくて…しんどい。

こんなしんどくなるの初めてかも。




雄「有岡くん…聞こえる？ちょっと、知念大人呼んで担架持ってきて」



聞こえてるよ…どう反応したらいいんだろう…

担架…？俺重症じゃん…

しばらくしたら慌ただしくなり体が持ち上げられて運ばれる感覚。

俺やばいやつじゃん…。

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