仲良しJUMP 15

りょーすけ ページ35

侑李side


今回のアルバムのリード曲はとても激しい。

過去1きついって言っても過言じゃない。

振り付けは海外の方で、3日に凝縮して撮ったMVではもう本当に筋肉痛が辛くて。

そんな曲を披露するのに、涼介はお熱だし心配だよ。



慧「そろそろ起こす？」

大「そうだね。山田起きて」

涼「寝てたわ…」

大「お前、調子は大丈夫なの？」

涼「大丈夫！…でも…」

大「でも？」

涼「…さっきよりちょっとだるいかも」

侑「涼介、休んでもいいんだよ？」

涼「いや、それだけは」

慧「とりあえず熱測りなよ」

涼「うん」

宏「あれ、涼介ダメな感じ？」

裕「顔がダウンしてる時になってるね」

大「あ！ちょうど今行こうかと思ってたんだけどさ、山田こんな感じで」

宏「いつから？」

慧「リハ後に本人は自覚なかったけど、その時から38度超えてて」

大「ダメだ下がってない」

侑「寒くなかったら体冷やそっか」



熱があるとわかったからなのか、もう一度ソファーに横になって、ソファーの背もたれに顔を埋めてしまった。



宏「とりあえず大ちゃんと侑李と伊野尾着替えておいで。もうすぐ収録だから」



そう、不幸中の幸いというのか、収録だからなんとかしようと思えばなんとか出来るけど、今回のは今まで以上にないぐらい踊る曲で元気であってもしんどくなるような楽曲。

今の涼介の最大のコンディションが70%だとして、最大の力で踊ることができても、そのあと電池が持つのかわからない。

着替えながら頭の中でぐるぐる回る心配と、大ちゃんと伊野ちゃんの声。

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