無気力少女と地上最強イレブン【イナズマイレブン】

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カフェの窓際のお席にあの赤い髪の男が座っていた。


A「なんでここにいるの」


基山「明らかに嫌そうな顔しないでよ」


亮「そうだぞー、この子がお前のことを運んできてくれたんだぞー」


A「は？」


基山「ﾆｺﾆｺ」


亮「おんぶされてすごく気持ちよさそうに寝てたぞ、お前」


A「」


基山「さらに嫌そうな顔になったね」


だってこんな得体の知れない人に触られるなんて…


A「不覚」


亮「じゃ、ごゆっくり〜」


兄さんは嬉しそうに出ていった。


A「あいつ絶対なにか勘違いしてるでしょ」


基山「まぁまぁ、それよりなんであんなところで寝てたの？」


A「…疲れたから(ﾎﾞｿｯ)」


基山「へ？」


絶対こいつ『疲れて道端で寝るやつ初めて見た』とか馬鹿にしてんでしょ。


A「私常に本能で生きてるので」


基山「何その名言みたいなの笑」


こいつ…掴みにくい奴…


A「なんで私の家わかったの」


そういえば、と思って


基山「ああ、それはこの子が…」


そう言って視線を落とすと、基山ヒロトの太ももの上にはおかかが気持ちよさそうに眠っていた。


A「…」


また勝手に家から出たのかこの子は、


という呆れと


A「おかか、今すぐそいつから離れなさい」


基山「え;」


基山ヒロトの太ももの上で寝ていることが気に入らなかった。


おかかは家を出ても割と帰ってくる。


たまに探しに行くけど、そこまで遠くまで行かないし、


人懐っこい性格から小学生に触られていることが多い。


でもやっぱり一番は私なのかも


呼んだらすぐに来た。


可愛い。


A「ｿﾜｿﾜ」


基山「(可愛い)」


そんな様子を基山ヒロトがニコニコと見ていたことなんて無視だ、無視。


でもまぁ


A「送ってくれてありがとう…ぶっちゃけ困ってた」


基山「いいよ、そんなこと。
いい匂いしたし」


A「」


基山「そんな顔しないでよ;」


A「今のは変態発言」


こいつ危ない。絶対こいつ危ない。


基山「エイリア学園…レーゼ達と戦ったんだね」


A「レーゼ…」


あぁ、あの抹茶ソフトクリーム型宇宙人か。


基山「(あ、すごく嫌そうな顔。思い出したのかな)」


A「まぁ。完膚なきまでにされたけど。」


基山「強かった？」


A「うん。ムカついた。宇宙人のくせに諺色々知っててさらにムカついた。」


基山「そっか」


A「でも」


確かなことがある。

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