実験体しょうじょ(wrwrd)

015 (本当の自分編-004) ページ17

今日もエーミールの所へ向かう

……はずだった。

図書室への廊下を歩いてればコネシマに会った

1番会いたくない人。






それは、コネシマも同じようで

会った瞬間「…げｯ」と零していた。









Kn「何処行くねん」









A「…関係ないでしょ」









どうしてもこの人は好きになれない

光の無い水色の瞳に見つめられるのが嫌だった

それに、コネシマも僕の事嫌ってるし。









Kn「どうせ、お前観光客(スパイ)やろ」









A「僕がスパイだったら真っ先にお前を殺す」









睨みながら僕はコネシマに背を向けて歩こうとした

でも、それは出来なかった。

何故ならコネシマに壁に押し付けられていたから。









A「ｯ…なにさ」









首を捕まれ壁に押し付けられる

苦しいし…泣きそうになる

人形みたいな僕が泣くなんて…弱くなったな…。









Kn「お前…ウザイねん」









A「その言葉…ｯ…そっくり返す」









静かな時間が流れる

そりゃ、僕だって嫌ってはいる…けど

僕はコネシマに何かしたか？

いや、したな訓練でも殺そうとした。




当然か…









Kn「お前の居場所はここに無いねん人形」









A「ｯ…離せよ！」









腕を思いっきり振り払い

距離をとって僕は瞳から雫を零しながら睨む









A「ｯ…それなら消えてやるよ！」









そう怒鳴ってから走り出し要塞を出る。

望んではなかった

僕に居場所なんて出来るわけない。



分かっては居たけど

心のどこかで期待していた

この人達なら僕の居場所になるかもしれないって。







でも、違った

期待した僕が馬鹿だったんだ.

コネシマの言う通りだ

悪魔の子の僕に居場所なんて…できるわけが無い。









A(ねぇ…僕はなんなの…教えてよｯ)









ただ…普通になりたいだけなのに

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